一切、加工なしの画像:ロシアの村で目にする予期せぬもの(写真特集)

Nikolay Polissky撮影
 田舎の村にクリエイティブなものなどないなんて誰が言ったのだろう?ロシアの村に住む彼らはまったくそうは考えていない。彼らはロシアの田舎町にドキドキさせるような変化を与えている。

単なるバス停

 果てしない小麦畑の真ん中に何が見える?いろんな答えがあるけれど、これでないことだけは確かだ! 

 これはフォトショップではない。これはスタヴロポリ地方(モスクワから南1,660キロ)のロストヴァノフスコエ村。キリスト教の聖人、ゲオルギー・ポベドノーセツが槍でドラゴンを突き刺している巨大な像。この聖人の人生における模範的なシーンはモスクワ市の紋章にも描かれている。

 像はソ連時代、この村がコルホーズで非常に栄えていたころに村の工房で作られたもの。

ピラミッドとスフィンクス

 「文化革命」はアレクサンドロフスコエ村(モスクワから南に1,500キロ)にもやってきた。地元の農家の人々がロシアの村が瀕死状態にあるというテレビ番組を見たのがきっかけだ。ある農家の一人が、来る日も来る日も何も起こらず、忘れ去られてしまう運命にある場所に住んでいるこということに悩むようになった。そこで彼は何か「ウィルス性を持つ」物体を作るというアイデアを思いついた。それは干草でエジプトのピラミッドとスフィンクスを本物の大きさで作るというものだった。

 藁でできたピラミッドが立っているこの村を素通りする自動車はなくなった。そして車を停めた人々は、必ずこの村で有名な四角いスイカを買って帰るのだそうだ。 

ソ連の自動車産業の虹 

 ソ連時代の古い自動車で作られたインスタレーションが制作されたのはコンスタンチノフカ村(モスクワから西1,250キロ)。この「塔」は「ザポロジェツ」や「モスクヴィチ」から「ヴォルガ」まで、ソ連自動車産業のヒット商品で作られている。

鍛冶屋の家

 ロシアのおとぎ話に出てくる御殿はこんな風なのかもしれない。しかしこれはある一人の男性が人生をかけて作った作品である。クナラ村(モスクワから東へ1,860キロ)の鍛冶屋、セルゲイ・キリロフさんは50年かけて、自分の家を民族建築のサンプルにしたのである。壁の装飾の中には、ソ連の紋章や教会の丸屋根、新郎新婦たち、子ども、騎士、花が描かれ、ロシア人なら誰でも知っている歌の歌詞の中から「いつも太陽があるように、いつも空があるように、いつもママがいてくれるように、そしていつもわたしがいるように」という文章が刻まれている。

全世界の理性

 この小さな村はラッキーだった。モスクワから南西へ220キロの場所にあるニコラ・レニヴェツに、今から10年以上前、画家のニコライ・ポリスキーが地元住民を集めた協同組合と共にここに拠点を置いていた。ランドアートプロジェクトの有名な作家であるポリスキーは彼らの助けを借りて、ここで折れた木や枝を使って大規模な塑像を作りはじめ、その後、フェスティヴァル「Arkhstoyanie」を主催した。このフェスティヴァルは今では世界的に有名である。フェスティヴァルでは、地元の野原や森で毎年巨大なプロジェクトがいくつか作られるようになり、村はときとともにロシアの最高のアートパークへと姿を変えた。たとえばここには、多くの砲塔を持った、木で作られた透かし編みの「半球型」の作品がある。

 また「Bobur」と名付けられた煙突を絡め合わせた巨大な22メートルの作品もある。これはパリのポンピドゥー・センターに対するオマージュ作品である。 

ゾウの家

 衣装を纏ったインド象を模した家はモスクワから32kmに位置するオストフツィ村にある。考案したのは地元に住むアレクセイ・ソローキンさん。ソローキンさんは小さな建設会社の社長で、宣伝用のプロジェクトとしてこの建物を作ることを思いついた。中には壁も仕切りもなく、螺旋階段で階上に上がれるようになっている。

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