2018年W杯期間中ロシアが課す10の規制

アルチョム・ゲオダキャン/TASS
 バーベキューをしたり瓶入りの酒を飲んだりすることはできないが、大したことではない。世界最大のスポーツの祭典の開催はもう目前だ。
 2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会は、6月14日から7月15日まで11都市で開催される。安全を期すため、当局はいくつかの禁止令を出す。そのため人々の予定や日課に影響が出るかもしれない。以下でそれらの禁止令をご紹介するので、事前に警告されていなかった、としらばっくれないように。

1. 瓶に入ったアルコール飲料は禁止

 スタジアム周辺ではガラス瓶に入った酒を買うことができない。買える酒は、協賛店で売られるプラスチックコップ入りのビールだけだ。また、スタジアムから半径2キロメートル以内の店舗や鉄道駅で酒を手に入れることもできない。さらにモスクワでは、各試合の前日及び当日はソフトドリンクもガラス瓶入りでの売買が禁止される。他の地方では禁止令はさほど厳しくない。エカテリンブルグでは、試合開始3時間前から試合後1時間まで酒の販売が禁じられる。レストランは影響を受けない。

2. 無許可集会禁止

 ワールドカップ開催中、サッカーに関係のない集会や行進はすべて、FSB(連邦保安庁)と内務省が許可した日時と場所でのみ開くことができる。よってエカテリンブルグでは、集会は街の郊外で午後2時から午後4時までしか開くことができない。ヴォルゴグラードでは、集会参加者の数が150人に制限され、開催は午前9時から午後4時までしか認められていない。

3. ドローン禁止

 期間中、ロシアの諸都市では無人機飛行制限区域が設定される。サンクトペテルブルクでは制限区域は100平方キロメートルで、モスクワ州の上空も厳しく監視される。違法なドローンに対処するため、国防省の特別チームが電子戦を展開する予定だ。

 スタジアムへのドローンの持ち込みは控えるように。自撮り棒や長い傘、花火、武器、自転車も同様だ。もちろん薬物の持ち込みも厳禁。よくご存知のように、ロシアでは薬物はご法度だ。

4. 武器禁止

 5月25日から7月25日まで、いかなる武器の販売、登録、輸送、携行も禁止となる。

5. 落書き禁止

 モスクワ市当局はワールドカップ期間中、落書き(グラフィティ)を用いた広告活動を禁じる法案を可決した。こうした対策は、一部区域での広告スペースを協賛団体のために確保するよう求めるFIFAに対し、ロシアが果たすべき義務と関係がある。

6. バスツアー禁止

 ワールドカップ開催中、非開催都市から開催都市へバスで移動することはできない。したがって、例えばアストラハンからヴォルゴグラードまでバスでの移動を計画している人は、残念だが諦めよう。唯一の例外は、各地方の治安当局のルールに従って運行し、かつGLONASSシステム(ロシア版GPS)を搭載したバスだ。

7. 街の中心部では車両禁止

 期間中、スタジアム付近や街の中心部の多くの通りが歩行者天国となる。ロシアでレンタカーを借りる予定ならば、各都市の地図で閉鎖される道路を確認しておこう。できればタクシーの利用が望ましい。さらに、公共交通機関の路線に変更がある。だが良いお知らせも。歩くことはとても健康的!

8. バーベキュー禁止

 ワールドカップ期間中、ロシアの諸都市は特別な火気対策を実施する。キャンプファイアや野焼き、生ゴミの焼却、マンガルを使った伝統的なシャシルィク(バーベキュー)の調理などが禁止される。したがってニジニ・ノヴゴロドでは森や住宅市でのバーベキューが禁止され、一方カザンでは私有地内でのシャシルィクの調理も禁じられる。違反者は最大で4000ルーブル(およそ7000円)の罰金を課される。

 9. 滞在登録の遅滞禁止

 サッカー観戦に来る人々は、滞在登録を(通常の90日ではなく)3日以内に行う必要がある。外国人の場合登録期限はやや長く、出身国によって異なるものの平均7日だ。 ホテルに滞在するなら、自分で登録する必要はない。ホテルのフロント係が済ませてくれる。それから、少なくとも身分証明書類やビザの写しを常に携行することを強く勧める。こうした書類がないと、身元確認のため警察官に3時間ほど拘束されかねない

10. 労働禁止!

 期間中街の半分が封鎖されるヴォルゴグラードでは、公共交通機関の路線に変更があり、また多くの通りが歩行者天国となる。このため市の当局は試合開催日を休日に定めた。もちろん、公共サービス、レストラン、バーはすべて通常通り営業する。ロシアへようこそ!

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