ロシアの法律では、警官がいかなる人をも呼び止めて、身分証明書に問題がないか確認することが認められている。残念ながら、もし外見がスラヴ系でなければ、引き止められる可能性は高くなる。こうした人々は、ビザが切れているのではと疑う法の番人に目を付けられやすいのだ。かばんを持ってメトロに乗る場合、爆弾を詰め込んだテロリストではないことを確かめるためにX線検査機で調べられることがあるので、心の準備をしたほうが良い。
もし身分を証明できる書類を持っていなければ、身分の確認のため3時間も警官に拘留されることがあり得る。なので、少なくとも身分証明書とビザのコピーを常に携帯することを強く推奨する。
もし警官があなたの身分証明書が偽物だと疑ったら、データベースで身分を確かめるため、あなたは最寄りの警察署まで無理やり連行されることもある。
第一に、慌てないこと。敬意と礼節を忘れてはならない。やましいことがないのなら、何も心配する必要はない。声を荒げたり逃げたりしないこと。公務執行妨害で15日間警察に拘留されることになりかねない。
警官は自分の身分証を見せ、自分の名前、階級、そしてあなたを呼び止めた理由を述べる必要がある。
もし警官が上記のことをしなければ、あなたのほうから彼らに尋ねることができる。彼らの詳細な情報を書き留めたり、身分証の写真を撮ったりしても良い。ただしそれを手で触れないこと。
外国の市民として、通訳、法律家を呼んだり、友人や親戚に電話をかけたりする権利がある。
また、よく分からない、あるいは同意できない書類に対しては、サインを拒むことができる。
もし警察が自分に対し何か違法なことをしていると感じたら、112番に電話して説明することができる。気を付けてほしいのは、正式な警官だけがあなたを呼び止める権利を持つということだ。民間の警備員、自警団、コサックやその他の何者も(警察とそっくりな制服を着ていたとしても)、そうすることは認められていない。
警察は、あなたを拘留した場合、そのことをあなたの国の大使館あるいは領事館に通達しなければならない。
言うまでもなく、薬物や(免許なく)銃器を所持していて捕まった場合は、事態は深刻だ。
ロシアに滞在することで、法を犯してしまっている場合(ビザが切れている場合)。
ロシアに滞在する権利があることを証明する書類(身分証明書、入国カード、あるいは滞在登録証)を持っていない場合。
違法に働いている場合。
酔っ払っている場合、警察に逮捕されることもあり得る。酔った状態で公共交通機関に乗らないこと。酒が回っている場合は、どんなときもタクシーを使ったほうが賢明だ。
何よりもまず、自国の外務省の勧告を読むこと。ロシアにある自国大使館の電話番号を手許に控えておくのも悪くない。
あなたと(それから警察の)権利を知るために、ロシア連邦法“警察に関して”(英語)を読んでおいてほしい。
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