ロシアで人気の名前TOP6:外国人にもつけられるかな

Legion Media
 グローバル化が進むにつれて、各国の文化間の境界はますます曖昧になりつつある。あなたの子供に外国人の名前をつけても、最近では誰も驚くまい(それがアドルフやオサマでない限りは)。さて、ロシアにも良い名前がたくさんある。その起源が古代にまで遡る最高のヒットはこれだ。
  1. アレクサンドルアレクサンドラ(愛称形はサーシャ)

 これはむしろ国際的な名前だろう(アメリカ、イギリス、ドイツ、その他のヨーロッパ諸国にはそれぞれのAlexanderがある)。この名前はギリシャ語起源だが、間違いなく、ロシアで最も一般的な名前だ。その一例は、ロマノフ朝の3人の皇帝がアレクサンドルだったこと。

 最初のアレクサンドル1世は、1812年にナポレオンを破り、2世は、1861年に農奴制を廃止し、3世は、その13年間の治世を通じて、ロシアを戦争に巻き込ませなかった。だから、アレクサンドルは悪くない選択ではないか?

 まあ、皇室はおくとしても、アレクサンドルはロシアで最も人気のある名前で、1950年代以来、その命名数で、他のすべての候補を打ち負かしている。その女性版、アレクサンドラというのもあり、男性名と女性名のいずれも、同じ愛称形「サーシャ」をもつ。

 

  1. イワン(ワーニャ)

 アレクサンドルが、過去100年の間、イワンよりもはるかに人気があったことは証明済みだが、イワンはまさにクラシックな名前だ。ところが意外にも、ロシア起源ではない。ルーツは古代ユダヤ人の名前のヨハネに遡る。にもかかわらず、イワンは、キリスト教が古代ルーシ(現代のロシアの源流をなす国家)の時代に導入されてからは、極めて一般的となった。

 しかし、ロシアの民間伝承には、この名前は、むしろ奇妙な形で反映している。最も人気あるおとぎ話のキャラクターの一人は、「イワンの馬鹿」だ。単純で正直で、周囲からまったくのアホだと見られていたが、敵を打ち負かし、美しい王女と結婚して、最後はめでたしめでたし。もう一人の人気のキャラクター、イワン王子にもつながる(ふつう、両者は別のキャラクターだが)。あなたの未来の息子イワンが、「馬鹿」ではなく「王子」になるよう願っている。

 

  1. エレーナ(レーナ)

 ロシアのおとぎ話では、イワンは、自分のあるべき地位を求めて戦うが、エレーナは、「麗しのエレーナ」と呼ばれて出てくる(トロイの絶世の美女ヘレネは、ロシア語読みではエレーナ)。彼女はふつうは王女で、主人公が彼女を、様々な邪悪な力や悪役から救わなければならない。

 2012年のソーシャルネットワークについて、ロシアの大手IT企業「ヤンデックス」が調査したところでは、エレーナは、少なくともSNSの登録数では、ロシアで最も人気ある女性の名前だった。

 

  1. ソフィア(ソーニャ)

 ところが、実は、女性名の勝者を決めるのは難しい。複数の名前が、過去のそれぞれの時期に1位をめぐって競っている。例えば、2015年の時点では、新生児の女子の名でいちばん多かったのはソフィアだった。だから今あなたが娘にソフィア(ソーニャ、ソニア)と命名すれば、その子は、ロシアに同世代の「仲間」がたくさんいるわけだ。

 当然だが、ソフィアも、もともとはロシアの名前ではなく、起源はやはりギリシャだ。「叡智」、「智慧」を意味するギリシャ語から生まれた。

 キリスト教では、聖ソフィアは、3人の娘の母とみなされた。その娘とは、「信仰」、「希望」、「愛」。 ちなみに、これらの娘の名――ヴェーラ(信仰)、ナジェージダ(希望)、リュボーフィ(愛)も、女性の名前としてロシア語に存在する。

 

  1. マクシム(マックス)

 このラテン語起源の名前は、最近人気が高まっており、過去2年間の新生児の名前では、アレクサンドルを除くすべての名を上回っている。しかも、この名前は、どの国でも覚えやすい。とくに愛称形のマックスは。

 おそらく、ロシアの歴史のなかで最も有名なマクシムは、作家マクシム・ゴーリキーだろう。哲学者ニーチェのような口ひげをたくわえ、文学における社会主義リアリズムの創始者とされた人物だ。また彼に因んで名付けられた、モスクワの公園「ゴーリキー・パーク」もある。もっとも、マクシム・ゴーリキーという姓名は、「最大の苦さ、苦しさ」という意味のペンネームであり、本名は、アレクセイ・ペシコフだ。

 現代の世代にも、人気歌手マクシム(MakSim)のおかげで、この名前はよく知られている。もっとも、この歌手は実は女性だが。しかし、ということは、もし女児にマクシムという名前を付けたいとしても問題ないわけだ。とくにあなたがロシアに住んでいないならば。

 

  1. ウラジーミル(ヴォロージャ、ヴォーヴァ)、その他のスラヴ起源の名前

 そう、もちろん、ウラジーミルに言及しないわけにはいかない。もっとも、それはウラジーミル・プーチン大統領(あるいはウラジーミル・レーニン)のためではないが。

 ロシア人の名前で一つ興味深いのは、そのほとんどが他の言語から借用されていることだ(アレクサンドル、エレーナ、ソフィアはすべてギリシャ、マクシムはラテン、イワンはユダヤ起源だ)。だから、ロシアが10世紀にキリスト教を導入する以前に使われていた「生粋の」スラヴの名前を見つけるのは難しい。

 しかし、いくつかあることはあり、異教時代には真に「貴種」の響きをもっていた。ふつう、それらの名は、二つの部分から成る。ウラジーミル、スヴャトスラフ、ヤロスラフなどが、その種の名前だ。かつては、公だけがそのような名前をもつことができ、名はその威光を褒め称えるものだった。

 例えば、ウラジーミルは基本的に、「Vladyka Mira」(世界の支配者)を意味し、ロシアにキリスト教を導入したウラジーミル1世も、この名だ。スヴャトスラフは「聖なる栄光」を意味し、ヤロスラフは「明るい栄光」である。もっとも今日では、これらの名前はあまり一般的ではないが。

 しかし、これらの名は、生粋の古風な響きがあるから、あなたの子供にこういう名前をつければ、ロシア人よりもさらにロシアっぽい感じになるだろう。もちろん、あなたがそれを望むならば、だが。

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