この表現における「馬の要素」は、農民の伝統から生まれたという推測がある。つまり、農民は、畑仕事を始める前に、馬に地面を転がらせた。それにより、馬の背中には泥の被膜ができ、昆虫から守られたという。
しかし、もっと「散文的な」説明もあり、馬はそれとは何のかかわりもない。つま先から――それは「コン кон(kon)」とも呼ばれた――ずり落ち始めた「ヴァーレンキ」(フェルト製長靴)に関係するという。
また、フェルトの元の材料も「コン」と呼ばれた。だから、まだ新しい長靴を作り始めていないとき、「コン」はまだ「転がっていない」ことになる。時とともに、この単語に軟音符「ь」が追加され、「конь 馬」になったというわけだ。