ロシアの諺:「釣り好きは遠くからでも釣り好きが分かる」→「類は友を呼ぶ」

Kira Lisitskaya (写真: Legion media)
 ロシア人はどんなときにこの奇妙な諺を使うのか?

 ロシア人は諺が好きで、さまざまな状況でうまく使う。もし外国人が、ロシア語をリアルに知り、ロシア人とその「神秘的な魂」を理解したいならば、少なくとも基本的な諺は知っておく必要がある。

 我々はあなたがその関門を突破するのをお手伝いしよう!最も人口に膾炙したものの一つがこれだ。

  ‘Рыбак рыбака видит издалека’

 (Rybak rybaka vidit izdaleka)

 文字通りの意味は、「釣り好きは遠くからでも釣り好きが分かる」。日本の諺なら、「類は友を呼ぶ」に近いかもしれない。

 

これに相当する英語の諺

 諺とは何か?共通の関心と心理状態にある人が、ちょっと会って、片言隻句を聞いただけで、お互いのことがピンとくる。相互によく理解できて、あっという間に親しみを感じ合う。 

 英語には、同じような意味の諺がいくつかある。

 “Game recognizes game”(何か得意なことや経験があれば、同じようなことが得意な人がすぐに分かる)

 “It takes one to know one”(その種の人だと分かるためには、その種の人である必要がある→私とお前は同類だ)

 “The devil recognizes his own”(悪魔は悪魔が分かる)

 これは次の諺といわば相似形をなす。

 “Great minds think alike”. (偉大な心は同じように考える)

  ただし、ロシア語のこの諺、「釣り好きは遠くからでも釣り好きが分かる」は、ネガティブな意味で頻繁に用いられる。つまり、「類は友を呼ぶ」とか「愚か者の考えることは似たり寄ったりだ」といった意味で使われることが多い。

 

この諺のヤバい点

 多くの場合、ロシア人はこの諺を縮めて、単に ‘rybak rybaka’ と言う(ご推察の通り、rybakは釣り人、釣り好き、漁師を意味するから、「釣り好きは釣り好きを」となる)。

 これは、ロシア人にとっては明瞭なことがらであり、文化的コードであり、多くの状況を理解するカギであり、深い心理的定義および説明でもある。ちなみに、ロシア人の多くは、しちめんどくさい心理学を嫌う。

 しかし、その一方で ‘rybak rybaka’ は、本物の「釣りバカ」に人気のフレーズで、この名前の新聞やオンラインストアもある。 

 ところで、この諺の、今日使われている「完全バージョン」は、実は、元々はもっと長く、時の経過とともに短縮されたものだ。オリジナルの歴史的バージョンは次の通り。

 ‘Рыбак рыбака видит издалека, потому и стороной обходит’

 (Rybak rybaka vidit izdaleka, potomu i storonot obkhodit).

 「釣り好きは(いつも)、遠くからでも別の釣り好きを見つける。だから、そいつを避ける(あるいは、逆方向に行く)」

 これは実際、釣り好きにとっては非常な真実だ。彼らは、それぞれの領分の魚を刺激しないように、お互いに離れて座る。

 だから、現代の釣り好きが、この諺を言い換えたこんなジョークを口にするのは偶然ではない。

 「釣り好きはいつも遠くから別の釣り好きを嫌っている」

 こう考えてくると、現代の諺「釣り好きは遠くからでも釣り好きが分かる」は、さまざまに受け取られ、いろいろな、そしてずっと深い意味をもっているのかもしれない。英語の諺「偉大な精神は同じように考える」と同じように。

 たぶんそれが、彼らがお互いに離れていなければならない理由だろうか?

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