ロシアで愛されているチョコがけカッテージチーズ棒を食べたことはあるだろうか。ロシアに来ることがあったら、食べてみてほしい。来ることがなくても、他の国で見つけることができる。
伝統的にカッテージチーズ、砂糖、バター、バニラを材料とするこの菓子は、タンパク質と炭水化物が豊富で、おいしくて健康である。食べ応えがあるし、カッテージチーズのタンパク質は、牛乳のタンパク質よりも消化されやすい。
チョコがけカッテージチーズ棒がロシアに登場したのは1950年代だが、19世紀末にシベリアのアルタイ地方ですでに普通に食べられていたという説がある。すぐに人気がでたことは驚きではないし、一部の子どもは外側のチョコをかじって、次に中身のカッテージチーズを食べ、一度で二度楽しんでいた。ソ連時代に物不足になった時には、これを「エスキモー・パイ」アイスに見立てていた親もいた。チョコがけカッテージチーズ棒は学校の公式ランチ・メニューにも加えられた。
これはソ連の食品技術者が、健康的なデザートを子どもに食べさせようと、実験的につくったものである。外国の専門家もそのおいしさに感動し、1960年代末にはヨーロッパからニュージーランドまでの多くの国で食べられるようになっていた。
ソ連末期の1980年代終わりに経済危機が起きた時、チョコがけカッテージチーズ棒は商品棚から消えた。だが1995年以降に景気が回復すると、さまざまな種類が出回るようになった。中身のバリエーションが豊富になり、またワッフルやクッキーのバージョンなども登場した。
カッテージチーズの中身の材料
・ カッテージチーズ 250グラム
・ 粉砂糖 大さじ4~5
・ 無塩バター 大さじ1
チョコ・グレーズの材料
・ ココアパウダー 大さじ1
・ 砂糖 大さじ3
・ サワークリーム 大さじ3
・ 無塩バター 大さじ1
つくりかた
- カッテージチーズを裏ごしして均一にし、ふんわりとさせる。室温でバターを小さく切っていく。バターとカッテージチーズ、粉砂糖を混ぜる。サラサラになったりボロボロになったりしないように、なめらかになるように混ぜる。
- 中身を適量取って棒状にしていき、冷凍庫に入れて15分置く。ガチガチに凍らせないように注意。
- チョコ・グレーズをつくる。ココアパウダー、砂糖、サワークリームを混ぜて、鍋に入れる。トロ火で温めて、煮沸させ、5分調理する。バターを加えて、混ぜてなめらかにし、冷蔵庫に入れて15分冷ます。
- カッテージチーズ棒をグレーズの中に入れて取り出し、クッキングシートまたはホイルの上に置いていく。冷蔵庫に入れて、硬くなるまでそのままにしておく。
グレーズにバターを加えずにつくることもできる。また、バニラ、ココア、チップココナッツ、ナッツ、チェリー、キャラメルなど、好きなものでカッテージチーズ棒をコーティングすることもできる。
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