カッテージチーズの「ガチョウの足」

ヴィクトリア・ドレイ
 カッテージ・チーズの焼き菓子「グシヌィエ・ラプキ」は、「ガチョウの足」を意味する。でも心配はいらない。ガチョウが材料として使われているわけではないから。

 グシヌィエ・ラプキは、ロシアの多くの家庭でよくつくられている。この変わった名前がついているのは、焼き菓子だけではない。19世紀後半、ロシア帝国の宮廷に品を納めていた有名な菓子職人アレクセイ・アブリコソフは、グシヌィエ・ラプキという伝説のキャンディーを考案した。これは現在でもつくられている。アーモンドとココアのキャンディーには、繊細な甘さがある。純粋主義者に言わせると、当時の味から大きく変わっているそうだが。

 アブリコソフは作品の名前選びで創造性を発揮したことで知られており、焼き菓子のグシヌィエ・ラプキの考案者ではないものの、ソ連の焼き菓子職人に名前のインスピレーションを与えたことは間違いない。

 焼き菓子グシヌィエ・ラプキのつくりかたがとても簡単で、家族や友だちがあっという間にたいらげてしまうことに驚くはず。

 

 

つくりかた

1.     カッテージチーズと常温でやわらかくしておいた無塩バターをフォークなどでしっかりと混ぜる。なめらかになるまで続ける。

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2.     小麦粉とベーキングパウダーをふるい、空気を含ませる。小麦粉を1に加えて、やわらかく、密度の高い生地になるまでこねる。生地をラップに包んで、1~2時間冷蔵庫で寝かせる。生地は冷たく、かたくなり、作業しやすくなる。

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3.     小麦粉を少々台にふって、生地をめん棒でのばす。厚さ5ミリにする。直径7センチほどの型をつかって、円をくり抜いていく。型がなくても心配は無用。コップのふちなどを使えば、円の生地ができる。

4.     ここからが大切。円の片面に砂糖をつける。砂糖のついた面を内側にして、円を半分に折る。半円の片面に砂糖をつける。そして砂糖のついた面を内側にして半円を半分に折る。こうして扇形ができる。片面に砂糖をつけ、上向きにして、クッキングシートを敷いた天板に並べる。

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5.     180度に熱したオーブンで、黄金色になるまで約30分焼く。フワフワのグシヌィエ・ラプキのできあがり。

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