「2018年を逸してはならない」:第4回日本・ロシア・フォーラム「接点」始まる

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ロシア・ビヨンド
 4月27日、モスクワで、ロシアにおける「日本年」、日本における「ロシア年」の開催を前に、第4回日本・ロシア・フォーラム「接点」が始まった。

 フォーラム出席のためにモスクワを訪れた日本側代表団は、約200人の政財界人からなり、二階俊博・自由民主党幹事長が率いている。代表団には、経団連の朝田照男・日本ロシア経済委員長(丸紅会長)、植木義春・日本航空 取締役社長、湯崎英彦・広島県知事、吉村美栄子・山形県知事なども加わっている。

 ディスカッションは3部門(観光、エネルギー、都市インフラ)に分かれて行われる。

 

二階自民党幹事長:「のこぎり」の原理で進もう

 二階自民党幹事長は開会挨拶で次のように述べた。日露間の旅行者数は年間14万人にとどまり、日中間の63分の1にすぎないが、今年はこうした状況を変える可能性がある。2018年は、ロシアにおける「日本年」、日本における「ロシア年」が、安倍首相とプーチン大統領の合意により、初めて開催される――。

 「この2018年を逸してはならない。こうした考えで私はロシアにやって来た」。二階幹事長の見解によると、観光の振興、発展は、「のこぎり」の原理で進めるべきである。押して引く、つまり、両国間の観光者の出入をともに伸ばしていくべきだという。

 「6月に日本は、(ロシアで開催される)サッカー・ワールドカップに参加する。これは日露両国民にとって、とりわけ若者にとっては、またとない相互理解と交流の機会となる」。フォーラム開会への安倍首相のメッセージにはこう述べられていた。メッセージは、上月 豊久・ロシア連邦駐箚特命全権大使が読み上げた。

 

ロシースカヤ・ガゼタ(ロシア新聞)と毎日新聞の共催

 第1 回日本・ロシア・フォーラムは、ロシースカヤ・ガゼタ(ロシア新聞)と毎日新聞の共催で、2013年に東京で行われた。フォーラム開催を発案したのは、森喜朗元首相で、以来両国で交互に開かれてきた。

 パーヴェル・ネゴイツァ・ロシースカヤ・ガゼタ社長が全体会議冒頭で述べたところによると、次回の第5回となる、ロシースカヤ・ガゼタと毎日新聞の共催のフォーラムは、日本で行われることとなる。