鳥取県と沿海地方が関係強化へ

写真提供:沿海地方政府
 鳥取県と沿海地方は、観光、交通、物流の分野で協力していくことが決まった。

 ロシア極東は、観光、交通、物流の分野に、日本からの投資を呼び込んでいる。沿海地方のウラジーミル・ミクルシェフスキー知事は、鳥取県の平井伸治知事と協力協定に署名を行った後、これを明らかにした。協定によれば、沿海地方と鳥取県は、地域経済、文化、貿易、医療、スポーツの分野で関係を強化する。ミクルシェフスキー知事は、両地域が協力を始めて以来、「事業プロジェクトが実現され、文化交流、専門的な経験共有が行われるようになった」と話した。「チャーター便やフェリーが行き来するようになってから、観光も発展している」とミクルシェフスキー知事。協力協定が結ばれた直後、沿海地方で「鳥取県の日」が始まった。

 

外国人投資家には快適な条件を

 ミクルシェフスキー知事によると、極東には外国人投資家の受け入れに最大限に快適な条件が整えられているという。特に、「先行発展領域(TOR)」では、特別な税制が機能しており、工場は法人税や資産税の優遇措置を受けることができる。また、ロシア側は、事業用のインフラ整備を約束している。

 沿海地方に投資する諸外国のトップが日本だ。その要因は、沿海地方の位置、巨大な販売市場との隣接、ルーブル安だと、ミクルシェフスキー知事は説明した。

 日本側にとって興味深い協力の3分野とは、観光、食品、物流。「日本人旅行客に人気が高いのは『沿海リング』(レースなどのイベントが開催されるスポーツ・技術複合施設)。レースには日本人も参加していて、日本から自分の自動車を持ち込み、良い結果を出している」と平井知事。平井知事によると、沿海地方の港を経由する貨物の物流も発展させる必要があるという。

 

沿海地方の魅力

 今年3月、沿海地方の「沿海商工会議所」と、鳥取県の「環日本海経済活動促進協議会」の間で、協力覚書が結ばれた。これによって、沿海地方と鳥取県の間に定期観光フェリーが就航するなど、さまざまな分野で関係が築かれたと、ミクルシェフスキー知事。特に、鳥取県の経済界関係者は、沿海地方天然資源・環境保護課の職員と、廃棄物のリサイクルについて協議した。

 経済界関係者は、廃棄物処理分野の地元企業の活動について、リサイクル、二次利用の技術の具体例をあげながら説明した。ミクルシェフスキー知事によると、沿海地方にはリサイクルに関心を持っている企業が多いという。ウラジオストク自由港の居住者となった一社は近々、リサイクル工場の建設に取りかかる。

 沿海地方のイリヤ・コヴァリョフ副知事によると、両国の人道協力の新たな領域を模索する用意がある。新しいプロジェクトの中には、沿海地方にアグリッピナ・ワガノワ・バレエ・アカデミーの分校を創設するというものもある。「アカデミーの生徒の中に、バレエに関心の高い日本人がいたら嬉しい」とコヴァリョフ副知事。鳥取県の日のイベントには、日本料理週もある。ウラジオストク、ウスリースク、ナホトカの3都市のレストラン16店舗で、日本で人気の高い伝統料理を試食することができる。

 ミクルシェフスキー知事は最後に、平井知事らを「東方経済フォーラム(EEF)」(ウラジオストク、9月2~3日)に招待した。ここでは極東の経済・投資機会が詳細に示される。

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