露の薬局でメルドニウム需要急増

ドナト・ソロキン撮影/タス通信
 女子テニスのマリア・シャラポワ選手(28)のドーピング事件後、メルドニウムを成分とする薬品の売上が激増している。そのブームを最初に実感することになった人たちのなかに、ロシア国会内にある薬局の店員たちがいる。

 その国会内にある小さな薬局の店員はインターファクス通信の取材に対し、メルドニウムについて「以前は一箱しか発注していなかったが、今は入荷が追いつかない状態だ」と明かす。

 また同店員によればメルドニウムの需要はブームになっていると言える。薬品を求める人がとくに増えたのはドーピング事件が起きてからだという。

 一方、他の薬局の店員らも同じような状況だと口を揃える。ロシア最大薬局チェーンのひとつ「リグラ」のアレクサンドル・フィリッポフ社長は、ロシアのメディアグループ「RBK」(ロスビジネスコンサルティング)の取材に対し、同チェーンでは2016年3月1日から10日までのメルドニウムの売上が対前年同期比で50%増に達したと述べた。また別の大手薬局チェーン「アスナ」のアレクサンドル・シシキン社長は同じくRBKに対し、メルドニウムを成分とする薬品「ミルドロネート」の売上が3月初旬に過去平均レベルであったのに対し、9日には5倍に跳ね上がったと明らかにした。

 ロシアの薬局情報サイトMedlux.ruの統計によれば、モスクワおよびモスクワ州において「ミルドロネート」は1箱300ルーブル前後(4〜5ドル)で販売されている。

 現在、メルドニウムは処方箋がないと入手できない薬品となっている。しかし神経科医のイリーナ・ヴォストリャコワさんによれば、この薬品はそれほど厳しい報告義務があるものでなく、ごく最近まで処方箋を必要とする薬品に指定されていなかったことから、今でも多くの薬局が処方箋なしで販売している可能性は除外できないという。またヴォストリャコワさんはメルドニウムは代謝を調整する薬であるとし、身体に強い影響を与えるものではなく、特別な処方なく服用しても害はないと強調するとともに、メルドニウムは過労、脳虚血、心血管疾患などの治療のために処方されることが多いが、服用による麻酔作用は一切ないと説明している。

 

メルドニウムを求めているのは誰か

 ロシアNOWの取材に答えたウリヤノフスクの企業家ドミトリー・ステパノフさんは、次のように語った。「ソーシャルネットワーク上の知り合いの話によると、メルドニウムに興味を持っているのはアマチュアのスポーツ選手や酒好き。シャラポワ選手のニュースを見た多くの人々が好奇心からメルドニウムについて知り、ディスカッションした後、自ら薬品を試そうとしている」

 ヴォストリャコワさんによれば、メルドニウムにはブドウ糖点滴と同様に、二日酔いやアルコール依存症に効果があり、体内のエネルギー交換を正常化する働きがある。

 「メルドニウムの需要はドーピング問題の発覚以降、5〜7倍に急増した」。薬局チェーン「ゴルズドラヴ」のドミトリー・オレホフ戦略発展部長はこう述べた上で、指摘する。「以前は限られた専門家だけがこの薬品を買い求めていたが、今は心疾患体質の人や精力的にスポーツを楽しむ人など、単純にメルドニウムの効果を求める人々が購入するようになっている」。さらに局長は「この需要の急増はすぐには収束しないだろう」と付け加えている。

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