2013年「ロシア人が好むブランド」ランキングの2位はサムスンの競合メーカーである日本の「ソニー」=ロシア通信/ルスラン・クリヴォボク撮影
ソニー、トヨタ、パナソニック、キャノンが20位以内に
ロシア人は「アップル」(5位)のアイフォンやアイパッドよりも「ノキア」(4位)のガジェットを好み、「BMW」(17位)の自動車よりも「トヨタ」 (14位)の自動車を好んでいることが明らかとなった。日系ブランドでは「パナソニック」が10位、「キャノン」が19位。「コカ・コーラ」は11位。その他「ザラ」、「H&M」、「クリスチャン・ディオール」も入っている。市場調査分野の専門家はこのランキングについて、ブランドが市場でどれほ ど活発にキャンペーンを行っているかを示す指標であると話す。
それぞれのブランドに独自の人気の理由がある。「一部ブランドの成功の理由は、ロシア市場への比較的長い期間の参加だろう」とイギリスの通信会社「グレイリン グ」のピート・ペダーセンCEOは考える。
コカ・コーラ、アディダス、クリスチャン・ディオールなどの長期参入者は、ソ連時代、ソ連崩壊直後のランキング にも入っており、文化の一部となっていた。アップル、ザラ、ナイキ、H&Mなどの会社は、ロシアに参入してそれほど時間は経過していないが、世界 レベルの影響力や、ロシア人に世界のトレンドへの合流を提案し、西側の一員と感じさせることで、人気を獲得できた。またロシアで成功しているブランドの多 くは、最大限にローカライズされた宣伝やアピールを行っている。
上位5位はほとんど技術メーカー
ロシアの国際ブランディング会社「マイルドベリー」のオレグ・ベリエフ社長はこう話す。「上位5位以内に技術メーカーが入っているのは、我々の生活にお いて新しい技術が重要であるため。消費者はこのカテゴリーの製品をよく使用しており、例えば食品ブランドなどよりも、これらのメーカーにより多くのことを 求めている」。
このランキングは必ずしも販売ランキングと一致しておらず、ブランドの認知度を証明していると考えるのは、ロシア・ブランディング企業協会のアレクセイ・アンドレエフ共同会長。
オンライン・マーケット・インテリジェンスのアレクサンドル・シャシュキン社長は、「ブランドへの愛」が、そのブランドのマーケティング方針全体を映す 指標だと考える。ブランドへの愛には、製品の品質、入手可能性、価格、そして付加価値が含まれる。この調査の回答者は、ブランドの製品あるいはサービスの 質を時間をかけて知り、それが信頼に変わり、その信頼が快適性、満足感、ブランドへの確信を確固たるものにすると話している。
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