ウリュカエフ経済発展相に独占インタビュー

コンスタンチン・ザヴラージキン撮影/ロシア新聞

コンスタンチン・ザヴラージキン撮影/ロシア新聞

人口で世界で4番目の大国であるインドネシアは、最近バリ島で、APEC(アジア太平洋経済協力)サミットを主催し、2度目の主催国となった。去る1994年には、インドネシアの首都の近郊で、貿易と投資の自由化を要件とし、APECの21ヶ国の経済を統合する「ボゴール目標」が採択されている。ロシア通信記者ミハイル・ツガノフが、APECサミットに出席したロシア連邦のアレクセイ・ウリュカエフ経済発展相に、ロシアMOWのための独占インタビューを行った。

―これでインドネシアのAPEC議長の任期が終わります。ロシアの国益という観点から、この期間をどう評価されていますか?どの優先事項に重点をおいて取り組まれましたか?

 過去1年間は成功だったと思います。アジア太平洋地域の経済とロシアの関係を強化するにあたって、ロシアはかなり前進できたと思います。具体的には、同地域のいくつもの経済と貿易の自由化をさらに推進し、大規模な投資プロジェクトの開発といった取り組みがあります。バリ・サミットでは、実質的な前進をとげたと思います。

 

―ロシアとインドネシアの両間関係の発展をどのように評価されていますか?

 インドネシアは、世界経済の中でも最も急成長している国のひとつで、その大きく若い人口には、すばらしい経済的将来性があります。インドネシアはロシアの重要な貿易相手であると見なしています。 

 我々の両国関係は、肯定的な方向に発展しています。貿易の促進の一環として、ロシアはまずインフラ、交通と採鉱といった産業への投資プロジェクトに大きな期待を抱いています。その点では、ロシアのスホーイ・スーパージェット100をインドネシア市場に売り込むことが優先事項のひとつとなっています。また、鉄道輸送分野でも協力体制を発展させていく計画です。

 

―それでは、概して、APECにおけるロシアの取り組みの重要度をどのように評価されていますか?また、この会合でロシア経済と対外貿易についてなされた決定事項の重要度についてはどうお考えですか?

 これらはきわめて重要です。世界貿易と経済の注目は、アジア太平洋地域にシフトしています。すべては経済が原動力です。この地域の経済成長が、著しい貿易取引高と世界GDPに貢献しているのです。したがって、この地域の経済と緊密な関係を構築することは、現在かなり不安定な状態にあるロシア経済の成長推進を可能にする原動力になります。

 また、我が国はロシアの極東地域と数々のAPEC加盟国、特に中国、日本と韓国との間で絆を深めることに大いに関心があります。私は、さきほど韓国の通商大臣と会談を終えたばかりです。彼らは、鉄道ネットワークの開発、ロジスティックス、コンテナ貨物輸送、自動車産業、特別用途のものを含む造船(石油やガス採掘のために岩棚の上にプラットフォームを設置する船など)といった、重要な課題についての話し合いに重点をおいていました。これらの大規模プロジェクトは、雇用と税収基盤を創出し、参加国におけるGDP成長を促進するものです。

 

―大臣はAPECビジネス諮問委員会の首脳会談に参加されました。主な課題は何でしたか?また、それらがAPEC経済との関係発展にとって重要な理由は何ですか?

 首脳会談での懇談で対象となった主な課題は、貿易に最適な環境条件を整備することでした。中でも私は、貿易に自国通貨を使用することについての議論に特に深く関わりました。グローバル準備通貨の使用で困難に直面した多くの国は、それを2国間の通貨関係に転換しているため、これはとても重要なポイントになっています。たとえば我が国は、すでに中国とそのような関係になっており、同じ制度を同地域の他の経済、特にベトナムとインドにも拡張する取り組みを行っています。これは我が国にとって本質的に新たな、そして重要な方向性になります。

 

APECサミットで採択された決定事項は、アジア太平洋へのロシアの統合にどのように作用するでしょうか?

 これはまさに統合の道程のひとつで、さらなる前進を達成することを目標としています。極東という枠組みの中で我々が実行・計画しているインフラ改善の投資プロジェクトは、シベリア横断鉄道の開発、コンテナ輸送ロジスティックス、航空輸送や情報システムを通じて、ロシアとアジア太平洋地域を物理的につないでいます。我が国の将来の大方は、コミュニケーション開発によって左右されるであろうと私は見込んでいます。

 特に、自由貿易領域の開発は、協調関係において将来性のある分野です。我々はさきほど、それについてベトナムの代表者との会合を持ちました。ベトナムは、ロシア・ベラルーシ・カザフスタン関税同盟と自由貿易協定(FTA)の締結にむけて取り組んでいます。もうじき、この案件に関する4回目の交渉が始まりますが、この長く根気の要る仕事が早々に完結することを望んでいます。