露特殊部隊はヤマハでソチ五輪を警備

スノーモービルをカバーとけん引棒付きで、1台31万3000ルーブル(約93万9000円)で購入する予定=Getty Images撮影

スノーモービルをカバーとけん引棒付きで、1台31万3000ルーブル(約93万9000円)で購入する予定=Getty Images撮影

ロシア軍特殊部隊の隊員は、ヤマハ発動機のスノーモービルに乗って、2014年ソチ冬季五輪の施設を警備する。これ以外に、ソリや機械を輸送するための自動車用トレーラーも部隊に支給される。

 スノーモービルは、ソチ五輪の警備訓練が現在行われている、山岳訓練センター「テルスコル」に納入される。

 ロシア登山連盟の副理事で、テレスコルのコーチであるイワン・ドゥシャリン氏は、「バイキング540フォー(Viking 540 IV)」が5台納入されることを明らかにした。ロシア製のスノーモービル「ワリャーグ550」の導入も検討されたが、仕様の一部が合わなかった。

 バイキング540フォーのエンジンは535立方センチメートルで、時速95キロメートルの走行が可能。無限軌道の幅は50センチメートルで、あらゆる深さの雪に対応する。さらに溝をこえる際の重心の配置によって、バイキングでジャンプすることができる。ジャンプするとスキーと無限軌道で同時着地するため、前のめりにならない。

 スノーモービルをカバーとけん引棒付きで、1台31万3000ルーブル(約93万9000円)で購入する予定。これ以外にも、アメリカ製のソリ「マグナム・オッター・スレッド1141(Magnum Otter Sled 1141)」と、ロシア製のソリ「BShV-250PL」も荷物輸送用に購入する予定。

 外国製品を選んだのは、「購入する製品とその購入者が使用する製品の相互作用が必要」なため。

 スノーモービルの生産に特化している「ロシア力学」社は、日本のスノーモービルとロシア製品には互換性があると話す。「ヤマハの信頼性はより高いと考えられている。無限軌道の幅と通過性は『ワリャーグ』と同じ。またどちらのエンジンも50馬力。理論的には当社のエンジンをヤマハに搭載することが可能」。

 スノーモービルは、軍のジープ「チグル」や「UAZ」の特別なトレーラーで搬送する計画。

 「オリンピックはジャンプ台とスタジアムだけではない。施設の周辺には広大な敷地が広がっている。安全性を確保するために、出入口や、五輪会場の位置する山を含む地区全体を監視しなければならない。したがってスノーモービルは役に立つ」と、「ヴィンペル」部隊のベテランは説明する。

 ロシア連邦内務省は以前から、ソチ五輪の安全性確保を極めて重視している。「ソチ五輪を訪れる人の安全は、ロシアの最優先課題。五輪の安全システムは、国際的な一流専門家と協力して作成されたもの。このレベルのイベントの安全性要件に完全に適合しており、大型の国際イベントで行われる定期試験でも合格している」。

 

*元記事(露語)