タス通信撮影
「再び発見されれば輸入禁止」
*ロシア連邦獣医療・植物衛生監督庁とは、獣医学的管理、農薬や化学薬品の使用、土壌の肥沃度、製品の安全、人民の健康を管轄する機関。
仮に中国からの輸入を禁止しても、ロシアでこの商品の不足は起きないと、漁業連盟のセルゲイ・グドコフ業務執行理事は考えている。
中国から水産加工品が輸入される際に、同庁が違反を発見したケースは、これまでに何度もあった。今月初めには、24トン以上の冷凍カニかまぼこに大腸菌群が発見され、差し止められていた。
「この問題が発生した後、カニかまぼこにに対する実験室検査を強化した。再び発見された場合には、輸入禁止措置を講ずる」とアレクセエンコ報道官は述べた。
元は同じ?
カニかまぼこは魚のすり身からつくられる。ロシア市場にカニかまぼこを供給していたのは主に中国の業者だったが、最近ではロシアの会社も製造している。 「したがって中国からの輸入が途絶えても、ロシア市場にはいかなる影響もない」とグドコフ業務執行理事。だがロシアの業者は、原料を東南アジア諸国から輸入している。
同庁のウェブサイトのデータによると、ロシアへの海産物の輸出が認められている中国の業者は350社ほど。
ユーラシア経済委員会のデータによると、関税同盟(ロシア、ベラルーシ、カザフスタン)に昨年搬入された中国産1万4200トンを含む10万2600トンの加工・缶詰水産物(カニかまぼこはこのカテゴリーに該当)のうち、90%以上がロシアに運ばれている。
中国から関税同盟に昨年輸入された魚の切り身は3万5200トン、冷凍魚は2600トン、塩魚と干物は7300トン、甲殻類は1万2200トン、軟体類は1万3600トン。このうちのほとんど(66~98%)がロシア向けである。
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