ロシアW杯に1兆円超投じる計画

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

コンスタンチン・ザヴラージン撮影/ロシア新聞

ロシアが2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会に6600億ルーブル(約1兆6500億円)以上投じることを、ウラジーミル・プーチン大統領が28日、明らかにした。国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は、西側諸国がロシアW杯をボイコットするという懸念には根拠がないとし、ロシアの努力を無条件で支持すると宣言した。

 プーチン大統領は28日、4年後のW杯に向けた準備を管理する自治非営利組織「組織委員会『ロシア2018』」監視評議会の会議を行った。会議にはロシアの関係省庁の閣僚やブラッター会長も出席した。

 

巨額の資金とソチの経験

 「ロシアはすべての仕事を、期限以内に、もっとも高いレベルかつ質で遂行する」とプーチン大統領は述べた。2014年ソチ冬季五輪の成功実績にならい、W杯のすべての準備段階を管理するための特別な情報ポータルを近々立ち上げることも伝えた。「参考になるすべての活動、アイデア、優れた実績を、W杯の準備の際にもフル活用する必要がある。物流、ボランティアの募集、チケット・プログラム、選手および賓客の受け入れなど」とプーチン大統領。

 W杯の準備には6640億ルーブル(約1兆6600億円)かかるという。資金は主にエネルギー、情報、交通インフラにあてられる。マクシム・ソコロフ運輸相によると、観客は観戦チケットを見せれば試合開催都市の間を無料で移動できるという。「試合開催都市の間を、試合観戦チケットを提示しながら、鉄道で移動できる。このような鉄道の実績はある。これには20億ルーブル(約50億円)の補助金が必要」

 プーチン大統領はこれ以外にも、W杯後の”遺産”に関連する支出について、地方政府は今から考えておかなければならないと述べた。「地方の幹部は2019年の地元予算について事前に考え、W杯用に建設された施設を利用する青少年スポーツ団の数を把握しておく必要がある」

 

「サッカーのボイコットありえない」

 ブラッター会長はロシアの計画を全面的に支持することを表明し、また西側の一部政治家によるW杯ボイコットやロシアの開催権はく奪の呼びかけについてもコメントした。「そもそもサッカーをボイコットするなんて不可能。FIFAはロシアでの開催にあくまでもこだわる。これは合弁であり、ロシアの国民だけでなく、全世界にとって最大のショーである。サッカーは人々を結集させるものであって、解散させるものではない」

 2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会はロシア国内11都市の12スタジアムで実施される。開催スタジアムにはモスクワの「オトクルィチエ・アレナ」、カザンの「カザン・アレナ」、五輪で使用されたソチの「フィシュト」などがある。

 決勝戦はモスクワの「ルジニキ」スタジアムで行われる予定。スタジアムは現在改修中。プーチン大統領とブラッター会長は、セルゲイ・ソビャニン市長の案内で伝説的な「ルジニキ」スタジアムを訪問した。ブラッター会長が「ルジニキ」の歴史的外観の保存に協力してくれたことに、ソビャニン市長は感謝の言葉を述べた。「内部はすべて超最新式になる。すべてが期限内に行われ、世界の指折りのスタジアムになる」とソビャニン市長。

 ヴィタリー・ムトコ・スポーツ相は、ロシアの主な問題として、ホテル不足をあげる。「多くの開催都市で今のところ、宿泊施設の深刻な不足が見られる。2014年ブラジルW杯の70万人を下回らない人数が、ロシアW杯に訪れると考えている」

 

*以下の記事を参照 

コメルサント紙

ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)