「リプニツカヤは今シーズン、女子シングルのシンボルになりましたが、これは時に、メダルやタイトルよりもずっと重要です」=ウラジーミル・ペスニャ撮影/ロシア通信
-エレーナ・イリイヌィフとニキータ・カツァラポフ組のペア解消について、何かわかりますか。本人たちも、また2人のコーチであるニコライ・モロゾフも、これを認めていません。ですが火のないところに煙は立たぬと言いますから…
エレーナ、ニキータ、ニコライ以外に、この問題について答えることのできる人はいませんよ。私には今のところ、そのような情報は入っていません。この噂で一番驚いたのはコーチじゃないでしょうか。大会前にこの話が始まってしまったので、結果に影響したと思いますし、それが一番残念です。
-ソチで銅メダルを獲得した後なので、本人たちは世界フィギュアで4位以上になると考えていたでしょうね。
皆がそう思っていました。ショートのツイズルで失敗しなければ、優勝していたでしょう。チャンスはあったものの、活かしきれませんでした。ミスは誰にでもありますが、2人はツイズルであきらめていました。なぜニキータが次のコンビネーションに行かなかったのかわかりません。これは謎のままです。
-もし2人がペアを解消するとしたら、主な理由はなんだと考えますか。
我々が目にするのは、フィギュアスケート、特にアイスダンスの表面の美しさだけです。選手は実際、氷上などで毎日6~8時間一緒に過ごしています。スケーターが一緒に練習することや演技することに耐えられない場合、離れた方が良いというのは、過去の例が示しています。
-ユリヤ・リプニツカヤがフリーで転ばなかったら、浅田真央を追い抜けたと思いますか。
これについてはリプニツカヤと同じ意見です。浅田の地元ですから、リプニツカヤが理想的な滑りをしていたとしても、簡単に金メダルは取れなかったでしょう。
リプニツカヤは今シーズン、女子シングルのシンボルになりましたが、これは時に、メダルやタイトルよりもずっと重要です。のびのびとしたところや純粋さで世界を席巻しましたが、編み込みヘアや薄色の瞳だけでなく、プロらしさで世界に愛されるようになりました。難しい要素やコンビネーション・ジャンプを実践しています。ユリヤとの仕事はとても楽しく、来シーズンはどんなイメージにしようか、どんな音楽を選ぼうかと、今から考えています。演目について話すのであれば、今年は100%合っていたと言えます。今後も我々皆を喜ばせてくれるよう願っています。
-まだ15歳なのに、リプニツカヤは大変な五輪の後でどうやって奮起しているのでしょうか。
ユリヤは本物の闘士です。五輪で練習や再び氷上にあがるための力とモチベーションを見つけ、変わりました。これはプロ精神の高さを物語っています。
-ドイツ代表として出場しているアリオナ・サフチェンコは、フランスのブリュノ・マッソとペアを組んで、今後続けます。このペアに未来はあると思いますか。
これを予測するのはとても難しいです。タチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフが4年前に組んだ時は、誰も信じていませんでしたよね。将来のことは考えないでおきましょう。このペアのどちらかが国籍を変更するのに、長い時間がかかりますから。
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