女性の婚姻状況はその頭飾りに表されていた。未婚女性と既婚女性の大きな違いは、既婚女性は髪を覆わなければならず、逆に未婚女性は、ルーシ時代の女性の美の象徴の一つである三つ編みをして、それを見せていたという点である。
ロシアでもっとも有名な頭かざりであるココーシニクは既婚女性だけがつけた。「ココーシニク」という名称は、古代ロシア語の「ココーシ」(鶏、母鶏)という言葉に由来しており、その形は地域によって異なった。
ウラジーミル県のココーシニクは、今の人々がイメージするものにかなり近いが、クールスク県のココーシニクはどちらかというと馬鞍に似たものであった。
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