5.「Ice」(2017年)
イルクーツクに住むナージャ・ラプシナは、フィギュアスケート選手になることを夢見る7歳の少女。彼女は母親と練習のために凍結したバイカル湖に行き、スケート教本を参考にスケートの基本を練習している。母親が突然亡くなってしまったときには、スケートに夢中のナージャはこの都市で最高のコーチの生徒になっていた。彼女は子供の頃からの夢をかなえようと懸命に練習をし、ついにロシアでもっとも有望なフィギュアスケート選手のひとりになった。
美しく、才能に恵まれた若い女性、ナージャはモスクワに移り、そこでウラジーミルというハンサムなフィギュアスケートのスターでモスクワで最高の独身男性と一緒に滑るチャンスを得た。この2人はもっとも権威のあるアイス・カップ・トーナメントで優勝するのではないかと言われるまでになる。
しかし、好事魔多しで、ナージャは腰をひどく痛め、車椅子を使わなければならなくなる。彼女は再び立ち上がって歩く望みを失う。そして、彼女が脚の力を奇跡的に取り戻すことができたのは、ある図々しいホッケー選手の頑固さと直情さのおかげであり、彼女は人生の愛も見つけることが出来る。
4. 「伝説の17番」(2012年)
1960年代から1970年代初頭が舞台のスポーツ映画で、伝説の監督、アナトリー・タラソフと、偉大なアイスホッケーのフォワード、ワレリー・ハルラモフを中心としたドラマである。「伝説の17番」は平凡なホッケー選手であったハルラモフがオリンピック・チャンピオンになるまでを詳しく描いている。チャンピオンは生まれてくるのではなく、作り上げるのだといみじくも言われるが、ハルラモフの成功への道は容赦なくやってくるアイスリンク内外の障壁との戦いであった。
アイスホッケー史上最高のフォワードのひとりとされるこの意欲的なCSKAモスクワの選手は、自分の能力を、妥協などしない強烈な個性のアナトリー・タラソフ監督に見せるために大変な努力をする。この映画は、実話に基いて製作され、1972年の伝説的ソ連―カナダのフレンドリーシリーズで最高潮を迎える。
3. 「コーチ」(2018年)
一般に信じられているのに反して、プロ・サッカーの魅力はお金や名声だけでなく、顔を覆うようなミスや劇的なシュートも観る人をくぎ付けにする。才能豊かな若きストライカー、ユーリー・ストレシニコフは、ロシア代表サッカーチームのキャプテンとして、手強いルーマニア・チームとピッチで戦っていた。ただ問題なのは、彼の強い自尊心が、この望みの高いサッカー選手に厳しい冗談を言わせることである。
主人公は、ペナルティキックをはずして試合を台無しにしてしまう。激しい非難を浴びた彼は、所属チーム、FCスパルタク・モスクワを離れざるを得なくなる。彼はスパイクを脱ぎ、コーチ業に身を投じる。弱小サッカーチームの強化を始めた彼は、そのチームを大戦力に育て上げる。
2. 「One Breath」 (2020年)
マリーナは人生のピンチに直面していた。仕事に愛着を持てず、夫とは離婚の手続きをしていた。つまり、彼女の将来は真っ暗闇である。刺激を求めるために、彼女はフリーダイビングに没頭し、そこから人生は一転良い方向に向かう。努力をすれば、出来ないことはないのだ。このヒロインはフリーダイビング競技会に参加することに決め・・・、そして勝利する!
エレーナ・ハザノワ監督の「One Breath」は公海の深度100㍍で撮影されたロシア最初の冒険映画である。伝説的ロシア人フリーダイバー、ナタリヤ・モルチャノワ(1962〜2015年)の実話をベースにつくられた。彼女は40歳の時、人生後半に入ってからこの過酷なスポーツ始め、40以上もの世界記録を打ち立て、いくつもの世界チャンピオンになった。
1.「Going Vertical(ゴーイング・バーティカル)」(2017)
1972年のミュンヘン・オリンピックで起こった劇的な出来事を題材にしたスポーツ映画。ソ連のバスケットボール・チームは試合の残り3秒でアメリカを破り歴史を作った。アメリカの重量チームは1点差でリードしており、勝利はほぼ手中にあった。しかし、残りの3秒間がこの試合でもっとも重要であった。無敵のアメリカ・チームは36年間で初めて敗れ、最大のライバルとの戦いに勝利するのに遅すぎることはないということを証明することになる。
注意:「Going Vertical」は感情を揺さぶられる作品で、映画を観ていると、アドレナリンが出されるのを感じる!