「運命の皮肉、あるいはいい湯を!」は1976年にソ連で撮影された映画で、旧ソ連圏では、毎年、お正月の前夜に放映されている。
この映画は、新年を前に男友達とバーニャ(ロシア式サウナ)に出かけた主人公の男性が、手違いで飛行機に乗り、別の街に着き、自分のアパートにそっくりな他人の家にたどり着く(ソ連全土でどこでも同じパネル住宅が建設されていたため)。そこで男性は、その「自分の」家が美しい女性ナージャのものであることを知る。2人にはそれぞれ婚約者がいて、結婚を前に自分の人生の意味に疑問を感じていた。
ハリウッド版の「運命について」(仮題)はロシア人のマリュース・ワインスベルク監督が製作する。監督によれば、映画はかなり前から構想を温めてきたもので、そこには多くのアレンジを加えるとしている。
撮影は今夏、ボストンで行われる。主人公を演じるのは、ハリウッドスターのエマ・ロバーツ(「なんちゃって家族」、「ワイルド・ガール」に出演)、トーマス・マン(ドラマ「ファーゴ」に出演)、映画「トロイ」で知られるギャレット・ヘドランド、ブリット・ロバートソンなど。そこで、ソ連映画の主人公とハリウッド版の主人公たちを見比べてみよう。