チュコトカの絶景写真15選

 写真家オレグ・ゾートフとイーダ・ルーチナは、シカやクジラ、驚くべき大自然をカメラに収めるため、チュクチ自治管区(チュコトカ)へ行った。彼らが撮影したチュコトカの風景はさながら壮大なサーガだ。トレチャコフ美術館でその展覧会が開かれる。

 チュクチ半島はロシア最東端の半島だ。この過酷な大地にロシア最北端の街ペヴェクがある。ここでは一年の大部分、予測不能な強風が吹き付ける。この半島のツンドラには少数民族のチュクチ人やエスキモーなどが暮らしている。オレグ・ゾートフとイーダ・ルーチナの写真には、チュクチ半島の壮大な大自然と、太古と変わらぬ暮らしを営む人々の姿が収められている。

1. 惑星チュコトカ

 チュコトカは時間が止まった場所だ。ロシアの開拓者らは17世紀半ばにここへやって来たが、当時からここの風景はほとんど変わっていない。

2. イウリチン・ツンドラの誇り 

 北部のトナカイ飼育は、チュコトカの少数民族の伝統的な生活様式の基盤である。現在、チュクチ半島のトナカイの飼育頭数は19万8000頭を数える。

3. ツンドラの君主

 現地住民にとってトナカイは単なる移動手段ではなく、民間伝承の一部でもある。チュクチ人にとっての祭日は、トナカイが自分の角を捨てる日だ。人々は角を集めてさまざまな用途に加工し、土産品も作る。

4. ウエリカリの少女

 獣猟やクジラ漁は、太古の時代から続く現地の諸民族の営みの一つだ。ウエリカリはベーリング海沿岸にあるエスキモーの村で、クジラの骨が多く残っている場所である。

5. 儀式 

 伝統的な自然崇拝の文化と儀式の要素は、少数民族の生活の隅々に見られる。ツンドラの精霊や自然の力を信仰することは、父祖の地に敬意を払うことでもある。

6. ラヴケルグィグィトグィン湖の静寂

 ラヴケルグィグィトグィン湖(チュクチ語で「透明な湖」の意)の背後にそびえる火山は、チュクチ半島でも特に色鮮やかだ。オレンジ色を帯びているのは、褐鉄鉱(鉄の酸化物)が流れ出しているためである。

7. 夏(ウランゲリ島) 

 地上で最も謎めいた場所の一つがウランゲリ島だ。この島は150年前に米国のクジラ漁師、トーマス・ロングによって発見された。ここはユニークな動植物が生息し、北極圏の天然の自然保護区となっている。

8. 信仰の拠り所

 十字架挙栄教会は、エグヴェキノートという町に2016年に建てられた。チュクチ半島初の石造の教会である。

9. チュコトカの交通

 チュコツカヤ・エズドヴァヤは、2500年以上人間の移動を支えてきた橇引き用の犬種だ。今なお人々の長距離移動や狩猟を助けている。

10. チュコトカの物語――犬の王 

 大切なのは、犬の群れのリーダーを決めることだ。リーダー犬は生まれた直後から特別に育てられる。主人と他の橇引き犬の仲介者となり、闇や雪の中で自分の居場所をしっかり把握できなければならない。

11. チュコトカの首都

 アナディリ市は1889年に築かれ、1950年代に海港として栄え始めた。2000年代、街の全面的な再建が行われ、極地の街に適した最新の抗鬱デザインが導入された

12. 水平線をならす者たち 

 テイケヴはチュクチ人の伝統的な格闘技であり、紛争の解決手段でもある。格闘技はフリースタイルで行われ、季節や天候にかかわらず、競技者は上半身裸で戦う。

13. 経度180度線の4つの太陽

 日暈はユニークで壮観な光学現象だ。太陽光の屈折のおかげで、写真家らは同時に4つの太陽を撮影することができた。

14. 命の温もり

 チュクチ人の家のかまどは家族の暮らしや幸福、温もりの象徴である。かまどの上には穴があり、そこから先祖たちが見守っているとチュクチ人は信じている。ヴィクヴィラグティルグィルグィヌィフ家の人々は、チュクチの言葉や文化を大切に守り、子供たちに伝えている。

15. 基準点

 もしもグリニッジ本初子午線の通る側から地球を突き通したら、想像上の軸の一端はチュコトカのエグヴェキノートの辺りに出てくる。ここでは経度180度線が北極圏の限界線と交わっており、ここで古い一日が終わり、新しい一日が始まる。ロシアだけでなく、全世界にとってだ。

 特別展「チュコトカ。壮大なサーガ。序章」がトレチャコフ美術館で2021年2月7日まで開催される。ウェブでもっとたくさんの写真を見たい場合はこちら

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