「チェブラーシカのキャラクターの使用権は、今から16年前に、スタジオの当時の代表が日本企業に譲渡したもの。しかし現在、契約の有効期限やその条件については、ロシア側と日本側の間には大きな認識の相違がある。我々は日本側が知らせてきた契約の内容は無効と考えている」と「ソユーズムルトフィルム」のユリアナ・スラシェヴァ代表取締役が木曜、記者会見を開いた中で明らかにした。
スラシェワ氏は、「難しいのは、この契約書が日本の法律に則って作成されたもので、すべての問題解決は日本で行われなければならない点にあり、多額の費用がかかるということ。したがって問題を解決するためには、このチェブラーシカの使用権返還に関する問題を、国家レベルあるいは政府間レベルのものに引き上げなければならないかも知れない」と述べた。
またスラシェワ氏は、「ソユーズムルトフィルム」は2017年以降、スタジオが持つ「黄金のコレクション」(「プロストクワーシノ」、「ヌー・パガジー(いまに見ていろ!)」、「ウィニー・プー」などが含まれる)のオーディオヴィジュアルイメージの使用権の90%以上を取り戻したと強調した。その上で、「黄金のコレクション」をロシア内外の有料テレビチャンネルとインターネットで放映する権利も含まれると付け加えた。
先日、日本ではチェブラーシカの新作3Dアニメが公開された。プロジェクトのサイトでは、この新作アニメは、使用権許諾により、日本で初めてチェブラーシカが放映されてから10年を記念して制作されたとされている。日本ではその後続いていくつかのシリーズが放映された。日本でのチェブラーシカアニメの放映権は、SPインターナショナル社が2023年まで有している。
公開されたチェブラーシカの新作アニメをこちらでご覧ください。