影響力のある非常に裕福な銀行家が、6人の非嫡出子に自分の財産を分配しなくていいようにしようとする。しかし、彼はライバルにはめられ、すべてを失ってしまう。かつては自分のものだった銀行を襲って財産を取り戻すためには、自分がかつて拒んだ子どもたちの支持を取り付ける必要がある。しかし、問題は、子どもたちがそれぞれかなりの変わり者だということだ。
このロシアのアクションコメディは『オーシャンズ11』を少し彷彿させる(カジノが舞台ではないが)。 監督はすでに『ドゥフレス』(Soulless)と『ドゥフレス2』でよく知られているロマン・プルィグノフだ。
このロマンチックコメディでは、若くて素朴なアルチョームが、リッチで有名になって甘い生活をゲットしようとモスクワへやってくる。しかし、彼が当てにできるのはせいぜい、リッチな人たちのためのハンドルキーパーをやっている友人のもとで働くことくらい。ある晩、彼は、ホテルのスイートルームで裕福な若い女性と目覚める。彼女はアルチョムがただのドライバーだということを思い出せない。彼は彼女を好きになり、億万長者のふりをする。しかし彼は、億万長者のごとく振る舞うことと、実際に億万長者であることは、まったく別物だということに気づく。
この映画は映画館でデートするのにうってつけ。
10代の子どもたちが、謎めいた模様で飾られた古代のものとおぼしき鏡を見つけ、スペードの女王の魂を目覚めさせるために神秘的な儀式を執り行う。彼らは、スペードの女王が自分たちの切なる願いを叶えてくれると信じている。子どもたちは、願いを叶えてもらった代償が自分たちの魂だということを知らなかった。
寄宿学校、古代の大邸宅、悪霊…。本格的なホラーの撮影に、他に何が必要だろうか?
若い女の子アリーナは、母とペットの猫とともに新しいアパートへ引っ越す。まもなく一家は、自分たちがドモヴォーイ(家の霊)と部屋をシェアしていることを身をもって知る。ドモヴォーイは、この一家のことを自分の正当な財産である家への侵入者と考えている。
人間たちはこの霊に勝って立ち退かせるのだが、そのせいで彼らは重大な危険にさらされる。ドモヴォーイだけが彼らを救うことができるのだが、彼はまず信頼を取り戻す必要がある。
この映画は子ども連れの家族に良いかもしれない。一般観客向けだが、ロシアの映画館では6歳以上という年齢制限がある。
いくつかの短編小説を合わせたものが一本の映画として公開された。それぞれの短編は本質的に異質なものだが――愛、芸術、ジェンダーロールなどを扱っている――、形式的にはひとつ:すべてラジオ放送の一部として起こっている。この映画は現代ロシアの人々に関わる出来事を扱っているので、アートシアターとカテゴライズできるかもしれない。
ロシアのアートシアター系映画の芸術家映画館の熱心なファンなら、そして、ロシア精神の神秘に夜も眠れないほどというのなら、この映画を見よう。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。