ニコライは、ロンドンで、犯罪現場から証拠や遺体を処分する、ロシアンマフィアの“掃除屋”として暮らしていた。彼は上司の運転手だった。ギャング仲間には知られていなかったが、野心に溢れ賢明な彼は実はかなり優位な立場におり、自身がボスになるチャンスを沢山持っていた。ニコライは仲間が思っているような人間ではなかったのだ。
ヴィゴ・モーテンセンはとても熱心に役作りを行った。彼はロシアに渡り、前科者たちに連絡を取り、マフィアの習慣やタトゥー、そして話し方を長い時間かけて学んだ。そんな彼の努力は無駄にはならなかった。彼はアカデミー賞にノミネートされたのだ。
“テディ”という愛称で知られるニコライ・イチェンコは、ロシアでトップの殺し屋だ。彼はまたサイコパスの能力を持っていた。ハンガリー人の父親をもつニュージーランド出身の俳優マートン・ソーカスにとって、ロシア人を演じるのはこれが初めてではなかった。「トリプルX」のヨーギ役を覚えているだろうか?テディは、薄暗い路地で絶対会いたくない人物だ。
テレク・ムラドは、兄が殺されたことに激高し、必死にリベンジの機会を伺う。彼はためらうことなく、“ジャッカル”という名で知られる凄腕の殺し屋に7,000万ンドルでアメリカの要人の殺害の話をもちかける。
タラソフは、趣味が殺人のようなただの向こう見ずな罪人ではなく、頭脳明晰な人物だ。しかしながら、息子の愚かな行動のせいで、暗殺者ジョン・ウィックとのトラブルに巻き込まれることとなる。地獄の全ては、タラソフが自身の組織の全ての殺し屋に指示をしたことから始まる。
ソ連国家保安委員会KGBのテディは、小さな組織を携えた、強力なボスだ。しかし、ジョン・マルコヴィッチのロシア語のアクセントがあまりにもコミカルなので、彼を真剣に観ることがでない。
ソビエトマフィアのヴィクトル・ロスタは道義や倫理という概念がない、冷酷な殺し屋だ。しかしながら、イワン・ダンコ大尉(アーノルド・シュワルツェネッガー)に、つま先をぴったりつけて向き合う姿から分かるように、彼の勇敢さは疑いようもない。
ボリス・”ザ・ブレイド”またの名を、”弾丸をくぐるボリスは“、間違いなく、映画の中で一番のロシアンギャングだろう。KGBを離れた後に、ロンドンの闇組織に足を踏み込み、主に銃を売っていた。
クロアチア出身の俳優ラデ・シェルベッジアの名演技によって、オーストラリアのデスコアバンドや、最近発見されたプリオサウルスの化石が、役名にちなんで名づけられた。
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