日本の侍がモスクワ競馬場に出現:ロシアで初めて流鏑馬を披露

 先週土曜日(8月11日)、モスクワは暑かったが、モスクワ競馬場の入り口では、数百㍍におよぶ長蛇の列ができていた。ロシアで初めて、「モスクワの日本週間」の一環として、流鏑馬の実演が披露されるのだ。

 「今年は日露交流年。そのモットーは『あなたの知らない日本がある。あなたの知らないロシアがある』。今日の催しは、ロシアに日本伝統の武道、流鏑馬を紹介することだ。これは、疾走する馬上から鏑矢を的に射る技」。上月 豊久・ロシア連邦駐箚特命全権大使はこう述べて、待望の行事の開会を宣言した。

 今回の流鏑馬は、小笠原流によるもので、小笠原清忠・31世宗家が特別にロシアを訪れた。小笠原家は、平安時代末期の1187年以来、流鏑馬の主要な流派の一つを司っている。鶴岡八幡宮の神官もともに訪露している。

 「我々は海外にはほとんど知られていない日本の伝統的な武道にロシアに紹介しようと努めている」。山本敏夫・在ロシア日本大使館広文部部長は、ロシア政府発行紙「ロシースカヤ・ガゼータ」(ロシア新聞)に語った。「今日のロシアでは、日本のアニメ、マンガその他の現代文化現象については知ることは容易だが、古来の伝統の多くは陰に隠れている」。山本部長によると、モスクワでの流鏑馬実演の準備は約1年前から始まった。

 流鏑馬の射手は、ドン産(ロストフ州)の馬に乗った。不慣れな鞍や射手の流鏑馬特有のかけ声に驚かないような馬が特別に選ばれた。

ロシア産の馬に乗った侍

 射手は、馬上で疾走しながら的を射る。的の大きさは、45×45(㎝)および55×55の大きさだで連続して矢を射る。的の間の距離を馬は35秒で駆け抜けるので、その間に長く重い矢を引き抜き、矢をつがえて、狙いを定め、放たねばならない。砕けた的は、神事の大切な遺物として、丁寧に集められ、日本に送られる。

 「この催しには、日本人も多数見物に訪れ、雰囲気はとても和やかで、フレンドリーだった。流鏑馬実演が始まる前に、日本とロシアの国歌が演奏され、伝統的な神道の儀式も執り行われた。日本を訪れたことのないロシア人にはとりわけ興味深かった。今回のイベントは、流鏑馬とその起源への興味を呼び起こし、『露日交流年』の数ある行事の中でも特筆すべきものとなったと思う」。モスクワ大学の卒業生、クセニアさんは、ロシア・ビロンドにこう感想を語ってくれた。

 日本の射手の妙技の後は、ロシアの名手たちが曲乗りを披露した。また、二つの勇ましいイベントの間には、子馬のパレードも行われた。

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