『ザ・デス・オブ・スターリン』やその他ロシアで禁止されてきた映画

『愛』(2015)

『愛』(2015)

Kinopoisk.ru
 アーマンド・イアヌッチのコメディー映画『ザ・デス・オブ・スターリン』が、ロシア連邦文化省によって配給許可を取り消された。このような決定がなされたのは、“法律によって拡散が禁じられている情報が含まれている”ためだった。21世紀に映画が禁止になったいくつかのケースを振り返ってみよう。

『ボラト』(2006 

 風変わりなカザフ人ドキュメンタリストの役をサーシャ・バロン・コーエンが演じた、ラリー・チャールズ監督のコメディー映画は、カザフスタンの友好国ロシアでは配給許可が出なかった。なぜなら官僚たちの考えでは、“多数の観客に、ある民族や宗教に対する侮辱と受け取られかねない題材”を含んでいたからだ。とはいえこのことは、3年後にMTVロシアの若者向けチャンネルがこのコメディーを放送することを妨げはしなかった

 

『思春期』(2012

 ロッテルダム映画祭で最優秀作品賞を受賞したセルビア人のマヤ・ミロス監督の未成年ドラマは、ロシアでは配給されなかった。ロシア文化省の主張によれば配給取り消しの理由は、『思春期』のエロチックなシーンに未成年者が登場しており、“健康と発育に害を与える情報から児童を保護する法律”に違反することだったという。マヤ・ミロスの映画の字幕は逆のことを語っているのだが。

 

『忘れてはならない』(2014

 フセイン・エルケノフ監督の映画は1944年のチェチェン人とイングーシ人の追放の際にハイバフで何百もの人が虐殺された事件を描いている。この映画はモスクワ映画祭で上映され、その他多数の国際的な鑑賞会にもエントリーされていたが、ロシアでは公開されなかった。この映画のプロデューサー、ルスラン・ココナエフによれば、文化省からこの映画を“歴史の捏造”と断じた手紙が届いたそうだ。書類の記述によれば、この映画の上映は“国際的な不和の種を蒔く”可能性があったという。

 

『ジ・インタビュー』(2014

 北朝鮮に対する辛辣な冗談を含む、セス・ローゲン監督とエヴァン・ゴールドバーグ監督の風刺コメディーは、ロシアだけでなく世界中で政治の犠牲となった。アメリカでは当初配給が棚上げされ、その後配給取りやめにしようとしたが、結局制限付きで映画を公開した。その直後にインターネットでも配信された。ロシアでも当初映画の封切りが無期限で延期されたが、在ロシア北朝鮮大使館が「友好国かつ文明国であるロシアのような国で、友好的な主権国家の指導者の暗殺計画を描いた映画が上映されることになる」と発表した後、とにもかくにも映画は配給されないことが決まった。

 

『チャイルド44』(2015

 後にハリウッドのSF映画『ライフ』を任されることになるスウェーデン人のダニエル・エスピノス監督の、傑作とは呼べないスリラー映画は、子供たちを殺害する変質者(筋書きは部分的に連続殺人犯アンドレイ・チカチーロの話に基づいている)を追うソビエトの捜査官レフ・デミドフ(演:トム・ハーディー)についての物語である。

 ロシアでは2015年4月に公開予定だった。公開の数日前に文化省で試写され、その後一旦出されていた配給許可が取り消された。

 

『愛』2015

 『アレックス』を手掛けたギャスパー・ノエ監督のエロチックな3D映画は、カンヌ映画祭のコンクール外プログラムで初公開され、ロシアではモスクワ映画祭で封切りされた。しかしこの映画は広く公開されることはなかった。メジンスキー文化相の声明によれば、彼はこの映画を見た後、感想を伝える言葉が見つからなかったそうだ。

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