もしもスーパーマンが共産主義者だったら

 何人ものロシア人が、マーベルやDCコミックスの世界に生きている。最近の映画でも、きっとこの超人たちのうちの何人かを目にするはずだ。ロシア・ビヨンドが、最高のロシア人キャラクターたちをご紹介する。

アーサ・メジャー

 アーサ・メジャー(またはミハイル・ウルスス)は、巨大で力強い熊に変身する能力を持つミュータントだ。超人ハルクと互角に対決できるほどの力を持つ。アーサ・メジャーは、アベンジャーズやファンタスティック・フォーに対抗してソビエト連邦で創設されたチーム、ソビエト・スーパー・ソルジャーズの一員だった。

 

ブラック・ウィドウ

 マーベル・アベンジャーズの多くの映画のおかげで、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウはおそらく最も知られたロシア人コミックキャラクターになっている。ブラック・ウィドウ(またはナターシャ・ロマノワ)はもともとロシア人スパイだったが、アメリカに逃亡し、超人や超常現象の脅威に対処する秘密機関S.H.I.E.L.D.のエージェントとなった。武術の達人で兵器のエキスパートである彼女もまた、アベンジャーズに加わった。

 

コロッサス

 金属製の体に変身できる能力のおかげで、ピョートル・ラスプーチン(またの名をコロッサス)はX-メンの中で最強の戦士だ。しかし彼は自分の力を理性的に用い、必要な時以外は使わないようにしている。コロッサスはX-メンのいくつかの映画に登場しているほか、デッドプール映画2作品にも登場する。

 

マジック

 コロッサスの妹であるマジック(またはイリアナ・ラスプーチナ)はテレポーテーションの能力を持つ強力な魔術師だ。彼女が魔法を使う間、彼女の体には、悪魔のような角と蹄に加え、神秘的な鎧が現れる。鎧は彼女にさらなる力を与え、物理的・魔術的な攻撃から彼女を守ってくれる。マジックは来年公開予定のホラー映画『ニュー・ミュータンツ』(2019)にも登場予定で、アニャ・テイラー=ジョイがその役を演じる。

 

スーパーマン(レッド・サン)

 ミニコミックシリーズ『レッド・サン』はスーパーマンの代替現実だ。スーパーマンのロケットはカンザスではなくソビエト・ウクライナに着陸する。共産主義者として育ったスーパーヒーローは、「スターリンや社会主義を擁護し、ワルシャワ条約機構の世界的拡大を目指す終わりなき戦いに挑む。」

 ヘンリー・カヴィルは、『マン・オブ・スティール』でスーパーマンを演じるにあたり、レッド・サンから多くのインスピレーションを得たと話している。

 

レッド・スター

 レオニード・コヴァル(またの名をレッド・スター)は超人的なスピード、スタミナ、力を持っている。彼はエイリアンから祖国を守るロシア人パイロットだ。コヴァルはティーン・タイタンズの一員としてそのキャリアを始めた。

 

ザ・ロシアン

 暗殺者で傭兵、ザ・ロシアンとして知られるこの超悪役は、パニッシャーの敵だ。巨大でとてつもない破壊力を持つザ・ロシアンは、世界中の数々の紛争や戦争に参加してきた。かつて彼は、賭けに従って男を一人食べたこともあった。映画版の『パニッシャー』(2004)では、この悪役はプロレスラーのケビン・ナッシュが演じた。

 

宇宙犬コスモ

 宇宙犬コスモはテレパシー能力を持つソビエトの犬で、宇宙ステーション“ノーウェア”の警備主任である。この犬はソビエト宇宙計画の実験動物だったが、宇宙で突然変異を起こし、超自然的な能力を手にした。コスモは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の一員で、シリーズ2作に少しだけ登場する。

 

ロケット・レッド

 ドミトリー・プーシキン(またの名をロケット・レッド)は、ソビエト連邦を守るスーパーヒーローのチームであるロケット・レッド・ブリゲードの一員だ。ドミトリーは長年にわたりジャスティス・リーグ・インターナショナルでも働いてきた。

 

*古代スラヴ人版のジャスティス・リーグがあったことをご存知だろうか。どのような戦士たちがいたのか、こちらでチェックしよう。 

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