降誕祭(クリスマス)に針葉樹のヨールカ(ツリー)を立て、いろんな飾りだのお菓子だの蝋燭だので飾りつけをし、花火を上げるという習慣は、ピョートル1世(大帝)がドイツから持ち込んだものだ。
ところが、この習慣はロシアになかなか根付かなかった。モミの木は、民間信仰によると、不浄な力を象徴するものだったからだ。
伝統的にロシアでは、降誕祭では、何か実のなる木を飾るのが習慣だった。木を水につけておいて、ちょうど降誕祭に花開くようにするのである。
しかし、この点でもピョートルは粘り強く、次第にこの外来の習慣は広まっていった。
1852年1月7日には、サンクトペテルブルクのエカテリンスキー駅構内に、公共の場所としては初めて、ヨールカが立てられ、種々の飾り、お菓子、果物、蝋燭などで飾り付けられ、天辺には星が付けられた。
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