詩人バリモント ドイツ占領下のフランスで死去

詩人コンスタンチン・バリモント

詩人コンスタンチン・バリモント

1942年の今日、12月24日に、詩人コンスタンチン・バリモントが、ドイツ占領下のパリ近郊で死去した。

コンスタンチン・バリモント(1867~1942)は、ウラジーミル県の貴族の家庭の生まれ。ロシア象徴主義のいわゆる「銀の時代」を代表する詩人で、翻訳家である。

象徴主義とニーチェ 

1890年代後半から20世紀初頭にかけて、象徴主義(シンボリズム)の運動を指導する。

ニーチェにインスパイアされ、善悪を超越する個人主義を主張した。彼の詩は、太陽、宇宙などの巨大なイメージにみち、音楽的な多彩な響きをもっている。代表作に「太陽のごとくあれ」など。西欧の詩の翻訳でも功績がある。

豊かな音楽性 

プロコフィエフ、ストラヴィンスキーをはじめ、数々の作曲家が、彼の詩に曲をつけている。ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」は、エドガー・アラン・ポーのバリモント訳を用いたものだ。

1917年の2月革命は支持したが、10月社会主義革命には反対し、亡命。晩年は貧困のうちにすごし、1942年12月24日、パリ郊外のノワジ=ル=グランで肺炎のために死去。