モスクワの「スパルタク」サッカー・クラブ =タス通信撮影
イギリスの監査法人「プライスウォーターハウスクーパース(PwC)」は、ロシアとウクライナの主要なクラブのブランドの価値を分析した。それによると、6080万ユーロ(約67億円)で、「スパルタク」が1位となった。
PwCが会計モデルを作成
サポーター向けの新しいサービスや、新しいスタジアムの使いやすさによって、サポーター数を拡大し、増収できる可能性があることが、「スパルタク」ブランドの高い価値につながった。モスクワ市トゥシノ地区に2014年、ホームスタジアムとなる最新型サッカー場がオープンするため、広告収入の増加が見込まれている。サポーターとの相互関係、マーケティング、商業活動の発展などの分野で、「スパルタク」クラブが体系的な活動をすることにより、ブランドの価値を築くことができる。
PwCはブランド価値の試算の際、クラブの詳細な会計モデルを作成した。これをもとに「スパルタク」は長期計画を効率的に実現し、株主が定めた戦略の実施状況を観察することができる。PwCはクラブ内部の実情報と予測情報、またPwCの国際ネットワークの豊かな経験にもとづいて、モデルを作成した。同クラブの公式サイトでそれが伝えられている。
2位はゼニト、3位はCSKA
2位に位置したのは、サンクトペテルブルクの「ゼニト」で、ブランド評価額は5600万ユーロ(約62億円)だった。3位になったのは、「スパルタク」の宿敵である「CSKA(チェスカ)」で、評価額は3200万ユーロ(約35億円)だった。
「スパルタク」サッカー・クラブは、1922年4月18日に創設された。ロシアでもっとも人気が高く、最多のタイトルを獲得しているクラブだ。ソ連サッカー・リーグで12回優勝、ソ連カップで10回優勝、ロシア・サッカー・プレミアリーグで9回優勝、ロシア・カップで3回優勝している。
*オリジナル記事(ロシア語)
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。