写真提供:gazprom.ru
タンカーは約13万4500立方メートルのノルウェー産ガスを積み、11月7日にノルウェー北部ハンメルフェストを出航。原子力砕氷船が伴走して“援護”しながら、バレンツ海、カラ海、ベーリング海峡を経由して日本に到着した。
距離で約40%、日数で約20日も短縮
同社などの試算によると、北欧から北東アジアに輸送する場合には、北極海航路を経由すれば、エジプトのスエズ運河経由のルートより、距離で約40%、日数で約20日も短縮できる。
一方、ロシアの北極圏では、ヤマル半島などで大規模なガス田開発計画があり、ガスプロムは「今回の成功で、北極海航路を使ったアジア太平洋地域や欧州市場へのロシアのLNG供給が可能になった」と、成果の意義を強調した。
今回の航海では、航路前半のバレンツ海やカラ海でほとんど海氷がなかったが、後半のラプテフ海からベーリング海峡にかけては、最大で厚さ30センチの氷に遭遇したという。
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