=ウラジミル・ペスニャ/ロシア通信撮影
-フィギュアのシーズンは始まったばかりですが、ドミトリーとともに大きく成長したことがすでに見てとれます。アレクサンドル・ジューリン・コーチとの練習で、こんなに早く結果が出ているのでしょうか。
それは確かに、多くの点で新しいコーチのおかげです。コーチのところへ行った時に、その場で、「変わらなければならない」と言われました。わたしたち自身も、何か新しいことが必要で、改善しなければならないと思っていましたから、それに同意しました。練習する用意があるし、コーチの要求を実行する心構えもあると言いました。
-以前は何が不足していたのでしょうか。なぜ潜在能力を発揮しきれなかったのでしょうか。
わたしたちは去年のシーズン前から、スケートのスタイル、イメージ、その他すべてを変える必要があるね、と話していました。前のコーチ陣には、新しい振付師を選ぶよう頼み、もちろんそれには同意してくれました。でも、コーチ陣とわたしたちの関係のせいか、根本的に変えることはできませんでした。彼らとは10歳の時から一緒にやってきて、わたしたちは子供のようなものだったので、ある意味で家族のような関係になっていましたから。ジューリン・コーチのグループとはビジネスライクで、関係や状況が以前とはまったく違っています。きっと、スポーツにとってはこういう雰囲気のほうがいいのでしょう。誰もが互いに耳を傾け合っています。
-今のプログラムで、それほど特別な、根本的に新しいものというのは何ですか。
今のようなスタイルで滑ったことは一度もないんです。振付けを変えましたし、フリーでは全体的にとても凝ったアイデアになっています。ドミトリーは精神的にこわれた若者を演じていて、わたしはその若者の彼女で、病院に通いながら、彼氏に再び感情がもどり、愛し合っていた日々を思い出させるように努めます。彼氏は理解することも、見ることも、聞くこともできず、自分の世界の中に引きこもっています。プログラムの途中で、わたしが元の彼氏を取り戻せずに、ヒステリーを起こすと、ドミトリーは目を覚まし、わたしの様子に気がつきます。そして最後には、わたしも精神的に病んでしまうのです。一風変わった演出ですが、審査員はとてもこのプログラムを評価してくれたので、とてもやる気がでました。
-昨シーズンは、あなたたちのことを、すでにロシアのトップではないとか、他に良いペアが複数いるから、道を譲るべきだなどという話がたくさん出ていました。これについてどうお感じになっていますか。
そういった批判は気にしません。専門家からは、どのペアがトップだとか、わたしたちがそれにふさわしくないとかいったような話は聞きませんでした。大会で順位が決まるので、今年もロシア選手権1位を目指すだけです。この競争が世界レベルになり、上位3位がそのまま、前のように世界選手権での上位を意味する、というハイレベルの戦いになることが必要です。
-今シーズンはすでに複数の大会で入賞し、GPスケートアメリカで銀メダルも獲得しました。このような好調な滑り出しはかつてありましたか。
わたしたちはだだ自分たちの計画通りに実行し、プログラムを仕上げ、審査員の反応を見るだけです。何か問題があったら、すぐにそれを修正します。最初にわたしたちは変化を求め、それを実行しました。次にうまく本番で滑り、クラスBの大会向けプログラムを試す計画を立てて、それも実行しました。今はソチのグランプリ・ファイナルに出場したいと思っています。難しいかもしれませんが、それがわたしたちの目標です。
*元原稿
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