=GettyImages/Fotobank撮影
1. 「ヴィイ」
公開年 1967年
監督 コンスタンチン・エルショフ
ニコライ・ゴーゴリの中編小説が映画化された、ソ連初、またペレストロイカ以前としては唯一の恐怖映画。1968年の興行成績で上位に位置した(観客動員数3260万人)。
ある夜のこと、主人公の神学校の生徒、ホマー・ブルートは、誤って魔女を殺害してしまう。ホマーは3夜連続で、パン(ポーランドの地主)の死んだ令嬢のために祈祷を読むよう求められる。この令嬢とは、ホマーに復讐しようとたくらむあの魔女だった。
2. 「10人の黒人少年」
公開年 1987年
監督 スタニスラフ・ゴヴォルヒン
「10人の黒人少年」とは、アガサ・クリスティーの小説「そして誰もいなくなった」の原題と同じ題名だ。この映画では、見知らぬ者同士が、黒人の孤島を訪れる。島に招待された者とは、退役軍人、医師、教師、警察官、裁判官、高齢の女性など、要するに種々雑多な人々だ。
島に到着したが、招待状を送った女性が見当たらない。その女性の家には使用人がいるが、誰も雇用主のことを知らない。悪天候により、船で帰ることができず、島に孤立してしまう。人々はその女性の家で、状況を把握できるまでとどまることにした。
3. 「ミスター・デザイナー」
公開年 1989年
監督 オレグ・テプツォフ
アール・ヌーヴォー風のスタイルで撮影された、謎めいた物語は、前世期初めを舞台にしている。天才か、はたまた狂人か。ある日、デザイナーが、自分の作品と瓜二つの美しい女性に出会う。原作はアレクサンドル・グリーンの『灰色の自動車』。
4. 「プスィ(犬)」
公開年 1989年
監督 ドミトリー・スヴェトザロフ
人気のない街。かつて海岸に面していたが、その海水は消え、今では砂漠に変わってしまった。人間が放した野生犬が群れをなしている。野生犬を駆除しようと、ハンターのグループが街に出発する。
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5. 「プリコスノヴェニエ(関与)」
公開年 1992年
監督 アリベルト・ムクルトチャン
取調官のアンドレイ・クルティツキーが、若い母親の奇妙な自殺についての調査を言い渡された。オリガ・マリツェワは自分の手首を切る前に、息子を枕で窒息死させた。オリガの愛人は、12年前に化学コンビナートの事故で亡くなった、オリガの父親の幽霊が、自殺して息子も殺害するよう毎日説得していたと証言した。証言した直後に、その愛人も自殺してしまう。
6. 「ズメイヌイ・イストチニク(ヘビの源)」
公開年 1997年
監督 ニコライ・レベジェフ
不気味な探偵ものを美しく描いた田舎の物語だ。教育大学の学生のジーナが実習に来た街は、奇怪な連続殺人事件で恐怖に包まれていた。外見が似ている女性たちが次々に殺されていくため、この街には本物の変質者がいると住民は考えていた。
7.「ミョルトヴィエ・ドチェリ(死んだ娘たち)」
公開年 2007年
監督 パーヴェル・ルミノフ
ロシアの興行収入 $1,418,200
3人娘の呪いがあり、その影響を受けた人は3日後に死んでしまう。この呪いは、母親に殺害された3人の奇妙な姉妹によってもたらされたもので、姉妹が死んだ時に、強い怒りが呪いに変わった。
観客動員数が24万7000人を越えたヒット作だ。
8. 「グルズ200(重荷200)」
公開年 2007年
監督 アレクセイ・バラバノフ
興行収入 $570,000
1984年のソ連。ソ連時代が終焉に近づく田舎。共産党地区委員会書記長の娘が、ディスコの帰りに跡形もなく消えた。犯人は見つからない。この夜、街のはずれにある家では、残酷な殺人事件が起こった。犯人はこの家の主だった。この二つの事件の捜査を依頼されたのは、警察主任のジュロフだった。
9. 「ユーレニカ(ユーリャちゃん)」
公開年 2009年
監督 アレクサンドル・ストリジェノフ
ロシアの興行収入 $2,928,436
モスクワの大学の講師であるアンドレイ・ベロフは、田舎の街に引っ越す。地元の女子ギムナジウムで、アンドレイはあるクラスの担任になった。しばらくすると、クラスの生徒たちが、おかしな態度を取っているように感じる。そして、ソーニャ・ヤリンスカヤという生徒が、窓から飛び降り自殺をしていたことが判明した。アンドレイは、ある生徒の日記に、「私たちを助けて!」と書いたメモが挟んであるのを発見。アンドレイは、生徒たちが恐ろしい秘密を隠していることに気づいた。
10. 「ノスフェラトゥ:ウジャス・ノーチ(吸血鬼:恐怖の夜)」(アニメ)
公開年 2010年
監督 ウラジーミル・マリニチェフ
ロシアの興行収入 $45,482
若い事務官のジョナサンが、妖怪、吸血鬼、ドラキュラ伯爵が住むことで有名な、カルパティア山脈のふもとにあるトランシルヴァニアに行く。
11.「フォボス:クルブ・ストラハ(フォボス:恐怖クラブ)」
公開年 2010年
監督 オレグ・アサドゥリン
ロシアの興行収入 $585,388
雨もよいの夏の夜。昔防空壕だった地下に建設されているナイト・クラブ「フォボス」に、それぞれに目的をもった若者たちが集まる。
最初はいたって普通の出会いだった。ところが、防空壕の緊急扉が閉まると、内部は電気が消えて真っ暗になってしまう。若者たちはここで起こったことの危険性に気づかず、冗談を言ったり、驚かしあったりしいていたが、やがて携帯電話が圏外になっていて、クラブにいることを誰も知らないことが判明する。
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