KDDIがロシアに外資初のデータセンター開設

日本の通信大手KDDIが、モスクワに情報の保存と処理のための「データセンター」を開設することで合意した。外資系参入でデータセンターが開設されるのはロシアで初めて。KDDIはロシア企業と提携し、今月から運営を開始する。日本の新聞各紙が伝えた。

サーバーとメンテナンス機器を置くための同センター「TELEHOUSE MOSCOW」の延べ床面積は、6000平方メートル。50社との契約締結を当面の目標とするが、モスクワとサンクトペテルブルクだけでも、現在日系企業約250社が活動しているため、KDDIはロシア事業の発展について楽観的だ。日系企業は現在、自社で情報を保管するか、または外国にある特別なデータセンターを利用するかのいずれかを強いられている。

拡大見込まれるデータセンター需要

KDDIは今後、モスクワのデータセンターを、イギリス、フランス、ドイツの自社データセンターと専用線でつなぎ、統一システムを構築する計画だ。同社は、ロシアのデータセンター市場が2015年までに、現在の3倍となる6億3000万ドル(約5100億円)にまで拡大すると見込んでいる。

携帯電話事業や通信事業を手がけるKDDIは、さまざまなインターネット・サービスも行っており、11の国と地域にデータセンターを保有している。

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