ロシアがシュトックマン開発を無期延期

ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」、ノルウェーの石油・ガス会社「スタトイル」、フランスの石油・ガス会社「トタル」は、ロシア最大のガス田のひとつであるシュトックマンの開発を停止する決定を行った。

ノルウェーで行われた会議の席で、「ガスプロム」の取締役であるフセヴォロド・チェレパノフ氏がこれを伝えた。「現行の開発段階にコストがかかりすぎるとして、全員の意見が一致した。ロシアには天然ガスの備蓄が膨大にあるため、最終決定を急ぐべきではない」。

「ガスプロム」は、2001年から2002年にかけて、シュトックマンの開発を積極的に検討し始めた。三社は2008年、プロジェクト運営会社「シュトックマン開発」の設立契約書に署名を行った。「シュトックマン開発」は、プロジェクトの第一段階として、シュトックマンのガスを海岸部に輸送するためのインフラや、一部液化を行うためのインフラに対し、融資を受け、建設を着工しなければならなかった。

「トタル」は技術問題の拒否権を取得したため、結果として三社がガス田開発の計画案で何年も合意にいたることができなくなった。2011年4月にようやく、「シュトックマン開発」の取締役会が、「トタル」の提案のひとつを承認できた。

最終的なプロジェクトへの投資決定は、何度も持ち越され、今夏には「ガスプロム」が新たなシュトックマンの概要を発表することを約束したものの、何も行われなかった。「スタトイル」は今夏、約3億4000万ドルの投資を打ち切り、正式にプロジェクトから手を引いた。また、「トタル」は、8月末までにシュトックマン開発への今後の参加について、決定を行うと約束していた。