新体操のエフゲニア・カナエワ選手

=AP撮影

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新体操の専門家は、ロンドン五輪の本命を、全員一致でエフゲニア・カナエワ選手(22)としている。カナエワ選手は、2008年の北京オリンピックで個人総合で金メダルを獲得して以来、圧倒的な強さで世界のトップに君臨し続けており、最近行われたW杯ベラルーシ大会でも、自信を持ってソロの演技を披露していた。とはいえ、ロシアやベラルーシの代表を含め、強敵は少なくない。旧ソ連のこの2チームは、団体競技においても昔から強く、いわば独占状態となっていて国民を喜ばせている。カナエワ選手とコーチのベーラ・シュテリバウムスさんに、ロンドンでの勝算などについて話を聞いた。

―ロンドン五輪での勝算はどうですか?

カナエワ選手「最初から金メダルや好成績を狙うことはありません。自分の実力を出し、できることを披露し、満足感を見ている人、トレーナー、また私を支えてくれている人と共有できるように努力します」

―大きな大会にデビューすることと、トップにあり続けることと、どちらが難しいですか

カナエワ選手「まだ2回目のオリンピックが始まっていないので、実際にフロアマットの上に立ってみないと、何とも言えません」

―ライバルの中で、大活躍しそうなのは誰ですか?

カナエワ選手「オリンピックに出場する選手なら、誰でも表彰台に立てる力を持っています。あとは神が決めることです」。

―ベラルーシの選手とは、友人として会話をしますか、それとも社交辞令的な関係ですか?

カナエワ選手「ベラルーシのリュボフィ・チェルカシナ選手、ワレリア・クリリスカヤ選手、また他の選手ともとても仲良くしています。私はベラルーシがとても好きなんです」。

カナエワ選手のコーチを務めている、ベーラ・シュテリバウムスさんにもインタビューした。

―頂点に立ち、すべてを手に入れてしまった選手に、厳しい長時間のトレーニングを続けさせることは難しいですか?

シュテリバウムス・コーチ「エフゲニアは、そういうことがちゃんとできる性格です。北京五輪の時はまだ若かったですが、今はより成熟し、前よりもまじめに取り組み、勝利にも貪欲です。以前はプログラムの音楽を私が選んでいましたが、今は一緒に考えています」。

―どのようにして音楽を選びましたか?

シュテリバウムス・コーチ「今年は、フープ競技ではストラヴィンスキーの『春の祭典』に決まるまで、3曲ほど変えました。リボン競技では逆に、新しい曲で試してみて、前のショパンの曲に戻しました」。

―ロンドン五輪でカナエワ選手のライバルになりそうなのは誰ですか?

シュテリバウムス・コーチ「五輪の出場選手は、ほとんどがW杯ベラルーシ大会に参加しています。誰もがしっかりと練習して競技に望みますから、後は誰に勝利の女神がほほ笑むかでしょう」。