写真提供:rs.gov.ru
アファナシエフ大使は「両国の貿易・経済関係は、危機前の300億ドルにまで回復したが、日本の他の主要なパートナーと比較した場合、これはあまり高い数字とは言えず、同様にロシアにとっても、それほど高く額ではない。ロシアと欧州連合(EU)諸国との貿易額は4000億ドル。日本と中国の貿易額は3400億ドル。すなわち露日の貿易額よりも10倍近く高い」と述べた。
同大使は「特にロシアは、薬剤、化学、エレクトロニクス、バイオテクノロジーやナノテクノロジーなどの分野における日本との協力発展に関心を持っている」と強調し、最近の肯定的傾向として、特に自動車産業をはじめとした日本企業が、サンクトペテルブルクやロシア中心部だけでなく、極東でも生産を開始したと指摘。その上で、日本企業がハイテク技術を集めたロシアの「スコルコヴォ」への参加に対して積極性を見せておらず、この分野での交渉はあるものの、決定は承認されていない、と述べた。大使は、近代化、イノベーションなど、相互の技術交流の分野には、共同プロジェクトに向けた大きな可能性がある、と語った。
アファナシエフ氏は4月26日、日本の天皇陛下に信認状を捧呈した。大使はモスクワ国際関係大学を卒業後、ソ連外務省に入省。これまでに、中国、米国、タイの大使館で勤務した経歴を持つ。
(「ロシアの声」より転載)
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