日本のロシア車愛好者

写真提供:Paulius/Flickr.com©

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UAZ車の「おしゃれな形状」に魅力

技術が次々と自動化されていく日本車よりも、ロシア車「UAZ」を好む日本人がいる。「UAZ」のような車を日本で所有しようとすれば、高額な費用がかかり、修理もひんぱんにしなければいけないが、それでも魅力は勝っているようだ。

路面電車の運転士であるスズキ・ミチオミさんは5年前、日本製のオフロード車から「UAZ」に乗り換えたが、一度もそれを後悔したことはない。ロシアの自動車には、高額さと最低限の快適さのハーモニーという、日本メーカーのモデルにはない特徴がある。

「UAZ」を所有しているスズキさんは次のように話す。「日本車は今すごく完璧にできていて、自動化されすぎています。近いうち、運転手はハンドル操作をする必要もなくなるでしょう。この車は、自分ですべてを操作できます。重いハンドル、変速レバー、振動、モーター音など、すべてが気に入っています」。

関税や日本への輸送料を計算に入れると、4万ドルほどの料金がかかるにもかかわらず、内容よりも外観の形状が重視されるというのも珍しい。

イワモト・モーターズのイワモト・ユウジさんは、「『UAZ』の主な長所は外観です。特に前面がとてもおしゃれな形で、40年以上前に製造されていた日本車のデザインにとても近いです」と説明する。

同じく「UAZ」所有者のオバラ・サトルさんは、「予想通りですね。故障もあります。例えば最近は、小窓が閉まらなくなりました。でも大丈夫です。良い車で、好きです」と語る。

夫のそのような趣味に妻も理解を示している。このような自動車の運転は男性の仕事だと考え、奥さんは運転しない。一方、変わった車で移動できることに子供たちは喜びながらも、自分たちが買うことは夢見ない。子供たちのあこがれはフェラーリや、少なくともトヨタである。

「UAZ」の所有者には、創造性のみならず、資金力も必要だ。日本では、追加的に3万ドルの支払いが必要となる。大阪で小さなデザイン会社を営むキセ・マサミチさんは、日本では他にない自動車だと嬉しそうに話す。日本円にして総額550万円、またチューニングには半年の時間を要した。もっとも時間と費用がかかったのは、エアコンの設置と、移動中に熱を帯びる、前部座席間に位置するエンジンコンパートメントの改造だ。

「車内も完全につくり変えました。シートはサーフウェア用の生地と同じ、特別な防水性の革シートに貼り替えました。色は自分で選びました。サーフィンをした後は車内で寝るのが好きなので、シートを倒してベッドをつくれるようになっています」とキセさんは話す。

奇妙なロシア車には、多くの驚きが隠れている。例えば、最後までしっかりと締結されたボルトは一つもない。エキゾチックなロシア語の赤い注意書きも目を引く。そのロシア語を日本語で説明すると、「この車には非常用出口があるんですね」と、キセさんは意外な事実に大笑いした。

日本の「UAZ」所有者は、当面愛車に飽きることはないだろう。新たな自動車排出ガス規制により、さらなる改造なしには、車検に通ることができないからだ。

もっと読む:http://ja.wikipedia.org/wiki/UAZ