栗原小巻さんが「ロシアNOW」編集局を訪問

栗原小巻さんの「ロシースカヤ・ガゼータ」海外版(「ロシアNOW」)編集局に訪問

4月20日、モスクワにある「ロシースカヤ・ガゼータ」海外版(「ロシアNOW」)編集局に、日本の映画・舞台女優、日本ユネスコ協会連盟児童問題スペシャル・アドバイザー、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会副委員長を務める栗原小巻さんと、同委員会事務局長の長塚英雄さんが訪れた。

両氏は、新聞社の日常業務など、編集の工程を興味深そうに見学していた。「ロシースカヤ・ガゼータ」社の建物が伝統的な建築である一方で、海外版編集局の事務所であるマルチメディア報道編集室が現代的な内装であることに、栗原さんは驚きを隠さなかった。「ロシアの方は建物内部を全面的に現代化させつつも、街の伝統的な景観を保とうと努力されているんですね」と述べた。

また、栗原さんは、「日本社会がロシアについて見聞を深めることで、両国の関係や相互理解を促進することのできるプロジェクト」であるとして、「ロシアNOW」が立ち上げられたことに歓迎の意を示した。

さらに、「ロシアNOW」が「ロシア文化フェスティバル in Japan」のメディア・パートナーとなることなど、相互協力に関するさまざまな合意がなされた。日本では現在、マスコミの文化行事への関心が低下する傾向が見られると両氏は説明し、今回の合意を大いに喜んだ。

栗原さんは日本の有名女優で、現在は自身の劇団を指揮し、ロシア人作家の戯曲を舞台化している。これまでに、アレクサンドル・ミッタ、アナトリー・エフロス、オレグ・タバコフ、ニキータ・ミハルコフ、オレグ・エフレモフ、インナ・チュリコワといったロシアの監督や俳優とも仕事をしており、その多くと友人関係を保ち続けている。

栗原小巻さんの特別インタビューは、6月号の「ロシアNOW」に見逃しなく。


「ロシアの俳優、監督、教育学者の方々との出会いは、私の人生を丸ごと変えました。ロシアの文化に初めて触れたのは、まだずっと若い頃でしたが、強い印象を受けました。輝く才能を持った人々と仕事をし、多くのことを学ぶことができたのは、とても運が良かったです。今でも自分の劇団で演技をしていますが、そうして学んだことが、技術面でも精神面でも役に立っています。私の心のよりどころなのです。ロシアに来る度に、この国の変化を感じるかと聞かれますが、しっかりと感じています。でも同時に、ロシア人の心は変わっていないことも感じていて、それは私にとって、とても大切なことです」と栗原さんは語った。

日本で昨年起きた災害についても言及した。「日本では大きな災害が起こりました。わずか数日後にロシアのさまざまな仲間から応援のメールをいただいたことや、ロシア側のパートナーがフェスティバルの計画を変更せずに滞りなく開催したことに、大変感動いたしました。被災地域には、多くのアーティストやピャトニツキー合唱団の方たちが駆け付け、アニメーション・フェスティバルが行われました。ロシアのアーティストの方々は、お年寄りから子供まで、被災者の心を癒してくださいました」。

ロシアと日本の今の若者の間に文化的なつながりがあるか、という質問に対しては、間を置かずに次のように答えた。「もちろんあります。ロシアの若い方は、アニメ、文学、ファッションなどの日本文化に興味を持っています。日本の若者は、男女ともに、ロシアの若者の生活に強い関心を抱いています。フェスティバルには、大勢の若者が来場しています。両国の国民は歴史的に関係を保ち続けているのですから、それは当然のことです」。

もっと読む:

ドン・コサック民族舞踊合唱団については、5月号(5月15日発行)をお読み下さい。

栗原さんは、「ロシア文化フェスティバルin Japan」の中でも特に、オープニングのドン・コサック民族舞踊合唱団コンサートや、国立クラスノヤルスク・オペラ・バレエ劇場のパフォーマンスを特にすすめている。「今年は特にバレエに注目しています。今年からダンスが日本の中学校の必修科目になるからです。日本の子供たちに最高のお手本を見せることは重要です。そうした機会を提供することが出来、嬉しく思います」と説明した。

フェスティバルのプログラム等の情報は、「ロシアNOW」の今後の記事やロシア文化フェスティバル公式ホームページで:https://www.russian-festival.net/

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる