カムチャツカは 「 火の 半島」

カムチャツカは世界で最も豊かな自然と観光資源に恵まれた地域の一つ。火山、氷河、間欠泉の谷、多様な動植物…。ここでのアルペンスキーやフィッシングはまた格別だ。
地球にはおよそ600の活火山があるが、うち 
29 はこの「火の半島」にあり、3、4つは常に噴火の段階にある。ユーラシア最高峰の活火山であるクリュチェフスカヤ山(標高4750メートル)もここにある。
カムチャツカは水資源も豊富で、河川は1万4千、湖は大小合わせて 
10 万、氷河は414を数える。
魚の産卵期には釣り人ばかりでなく、世界最大級のクマであるカムチャツカヒグマという自然界の漁夫も姿を見せる。
この半島は保護区域が全体の 
27 %を占め、動植物の大部分はレッドデータブックに掲載されている。   
 

母グマに子守を任される

 イリーナ・ダレツカヤさんは、 25 年以上もカムチャツカの自然を写真に収めてきた。

 「地球に生命が誕生した当時はまさにこんな様子だったのだと思います。ここは野外ミュージアムのよう。ただ個々の『展示物』まで辿り着くのがとても大変で、どこへ行くにもヘリコプターが必要です」。

ワンシーン撮るのに数年かかることもある。「例えば、2008年、何年もうまくいかなかったカルィムスキー火山のまたとない噴火の一瞬を捉えることができました。5ヶ月ぶりの噴火でした」。

ダレツカヤさんにとって、写真は、自然と一体になれる妙なる瞬間でもある。「ある時、子連れの雌グマが私たちの傍に来ると、鼻息で子グマたちに私たちの近くにいるよう命じると、魚を捕りに行ってしまいました。私たちは母グマの漁の間、子グマたちを雄グマから守っていました」。(注・クマは共食いをするので)