モスクワの抗議運動:与党支持の若者と野党が対峙

「支持派」と「不支持派」の舌戦=ロシア通信撮影

「支持派」と「不支持派」の舌戦=ロシア通信撮影

モスクワの大規模集会の二日目。選挙結果に納得しない人々も、満足している人々も、それぞれの立場から街頭へ繰り出した。

中央選挙管理委員会の公式発表によると、与党は49,54%という多数票を獲得した。投票に不正はなかった、とのチュロフ中央選挙管理委員長の公式発表にもかかわらず、インターネットには、ER(統一ロシア)への票の水増しや大きな違反について証言する、独立系オブザーバーたちのコメントやビデオ映像が溢れた。抗議の波はインターネットから街頭へと飛火し、選挙翌日にはモスクワで大規模な抗議が始まった。125日には三千~七千人が首都中心部のチストプルードヌイ並木道に繰り出し、その翌日には、野党勢力も与党を支持する青年運動も、それぞれ異なる立場から街頭運動をする、と予告した。選挙結果に満足する若者は、クレムリン目前の革命広場に陣取り、一方野党は、抗議集会のイメージの強い凱旋広場に集う意向を示した。だが、両勢力は「対決」を避けることができなかった。

126日、私たちは編集部から徒歩で凱旋広場へ向かった。ソーシャルネットワークの情報によると、野党の集会は19時から始まることになっており、私たちは、広場まで足を運んで、実際にこの目で事態を見守ることにした。凱旋広場に近づくにつれ、ざわめきが徐々にはっきりと聞こえてきた。選挙に不満を抱いてはいないデモ参加者らが騒いでいたのだった。広場の中央には警察の非常線や障害物に囲われて、未成年層を中心とする与党支持運動「ナーシ(われら)」の活動家が集まり、「ロシア!プーチン!」と連呼しながら大小さまざまな太鼓を打ち鳴らしていた。ざっと見たところ、その数はおよそ千人。クレムリン側から歩いてきた知人の女性ジャーナリストの話では、付近の通りにはさらにおよそ2千人の親クレムリン派の青年が集結していたという。

「支持派」と「不支持派」の舌戦が繰り広げられたのは、凱旋広場であった。警察に押し出されかけた野党のデモ参加者らが、「ナーシ」の集団と鉢合わせになったのだ。「ナーシ」の若者たちが「もっと笑顔を見せろよ」と野次を飛ばしながら与党の勝利を声高に叫び、野党は「私たちは公正な選挙を求める」と叫び声やブーイングの口笛で応じていた。対立は二つの群衆が対峙する、いわゆる一触即発の様相を呈していたが、何回か太鼓の撥や発煙筒が飛び交った程度で、直接の衝突は事実上回避された。OMON(特別任務警察支隊)が拘束手段に出るなどして、常に警戒を続けた。勢いを増したり減じたりしながら、こうした状況がおよそ3時間続き、23時近くになってようやく、デモ参加者たちは「これで終わりではない」と口にしながら退散しはじめた。凱旋広場での集会の際には、携帯電話が通じず、インターネット接続も中断された。翌日明らかになったところによると、広場では、ジャーナリストを含め、合計約560人が拘束されたという。

「支持派」も、「不支持派」もYoutubeに動画をアップロードした。

Ridus.ru通信撮影

与党に忠誠な運動『ナーシ』撮影