「インターソフト・ユーラシア」社長のウラジーミル・エーリン工学博士=タス通信撮影
こうした装置はまだ世界にないが、ロシアでお決まりの問題に直面した。自分の発明を普及させるための資金がないのだ。それを解決してくれたのがスコルコボ基金。開発者である「インターソフト・ユーラシア」社(http://intersofteurasia.ru/jp/)社長のウラジーミル・エーリン工学博士に「ロシアNOW」が聞いた。
- DO-RA開発のきっかけは?
「開発の構想が生まれたのは福島第一原子力発電所の事故に関する論文の執筆を依頼された時でした。ド・ラという呼び名はドジメーター(線量計)とラジオメーター(放射計)の頭文字です。
スコルコボに助成を申請したら、ロシアと外国の5人ずつの専門家による事前審査を経て、このプロジェクトがスコルコボの要求基準に合致しているとの委員会の決定が得られました」
- この装置の特長は?
「現在DO-RAにはすでに4つのモードがあります。
1.空間線量計モード。
2.被曝線量計モード。
3.マップ・モード。スマートフォン画面上の世界地図に各地の放射線量がリアルタイムで表示。多くのスマートフォンに内蔵されているナビゲーションシステムにより自分の測定結果を追加することもできます。
4.「プライベート・ルーム」モード。例えば、ユーザーの治療担当医は、彼が世界のどこにいても、そこにアクセス可能です」
線量計DO-RA
- 日本の会社が福島で性能をテストするためにDO-RAを1千台注文した。テストはいつごろ?
「 10 月に東京の国際展示会シーテックに出展したのですが、ほどなく日本から1千台今すぐにでも欲しいとの電話がありました。今私たちは日本市場向けのメーカーを探しています。来年の3月か4月には店頭にお目見えするでしょう」
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