「日本は隣人でありパートナー」

 ユーリ・トルトフネフ極東連邦管区大統領全権代表兼副首相率いるロシア代表団は、16~18日の日本訪問期間中、日本の政府および経済界の関係者らと、今後の関係発展について話し合った。団員の一人であるハバロフスク地方のヴャチェスラフ・シュポルト知事は、ロシアNOWのインタビューに応じ、今回の訪問、日本企業にとっての同地方の経済的魅力、日本企業が直面する問題、これまでの実績などについて語った。
Viacheslav Shport
ハバロフスク地方のヴャチェスラフ・シュポルト知事=  ヴィターリ・アンコフ撮影/ロシア通信

-今回の日本訪問をどのように評価しますか。何について合意できましたか。

 とても実りの多い訪問でした。トルトフネフ副首相がいたこともあり、日本の高官、官房長官および官房副長官などと会談することができました。つまり、日本政府の意向を最も高いレベルで確認することができたのです。ロシアでも、日本でも、実績のある企業というのは、政府からどんなメッセージが発せられるかに常に注目しています。今日、すべてが前向きに進んでいるので、ここでの仕事に満足しています。また、多くのことを知ることができました。例えば、「日本国際協力銀行(JBIC)」の活動についてです。JBICには新たな機能があらわれ、リスクのあるプロジェクトにも関われるよう、可能性が拡大されました。これはハバロフスク地方にとってとても重要です。当地方では大きなプロジェクトの投資に、JBICを含め、参加を呼びかけることを計画しているためです。

 

-なぜ日本の経済界が今ハバロフスク地方に投資しなければならないのですか。

 ハバロフスク地方には、第一に外国からの投資にとっての条件、第二に外国からの投資の保護および安全の条件、第三に日本を含む外国投資家に快適な条件と、好条件が整備されているため、また日本は最も近い隣人であるためです。我々はただ「隣人」と呼ぶのではなく、すでに「我々のパートナー」と呼んでいます。我々は今日、ハバロフスク地方に最大限に快適な条件をつくりながら、関係を深めようとしています。

 

-日本企業が極東で直面する困難には主にどのようなものがありますか。またどのように困難に対処していますか。

 経験から言うと、一番の難点は今日、こちらの一部機関の鈍重さだと言えます。最初の共同プロジェクトでこれを経験しました。ですが、すべて解決可能な問題です。パートナーに対する尊敬および決断の速さが重要という、良い企業に恵まれました。この企業には明瞭性、責任感があります。ロシア側にはこれが時に不足しています。今日、互いに学びあっており、共同プロジェクトを時間通りに行うことができました。これは日本のパートナーが要求にうるさく、時間に厳しく、期限と規律へのこだわりが強かったおかげです。

 

-日本企業との協力実績にはどのようなものがありますか。

 我々が会ってきた日本企業は今日、極東の投資プロジェクトへの参加案を検討しています。多くの案にもとづいて、具体的なプロジェクトを選びました。これはとても重要なことです。もう一つの重要なことといえば、すでに一部成果をあげられることです。ハバロフスクでは「日揮」が活動しており、一プロジェクトをすでに完了させ、今後も一緒に活動していく予定です。日揮は「先行発展領域(TOR)」への参入手続きをすべて経験し、ハバロフスク地方のTORがどのように機能するのかを身をもって体験しました。そのため、このプロジェクトを今後どのように続けていくか、医療分野のプロジェクトにどう取り組んでいくかについて協議、合意しました。

TOR「ハバロフスク」の日露合弁企業「JGCエバーグリーン」の温室複合体

 日揮と今年立ち上げたプロジェクトは、温室でのトマト、キュウリおよび葉野菜の通年生産を提案している。プロジェクトの第一段階は、2.5ヘクタールの温室、年間1100トンの野菜の生産。総投資額は5億5000万ルーブル(約9億2000万円)。今後は10ヘクタールの温室、2019年までの段階的な投資総額23億ルーブル(約38億5000万円)まで拡大される予定。

 JGCエバーグリーンはTOR「ハバロフスク」の最初の外国からの居住者。出資比率は日揮82.2%。

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