秋のサンクトペテルブルクを散策する:7つのおすすめスポット(写真特集)

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ロシア・ビヨンド
秋になったら、タヴリーダ宮殿の庭園で葉擦れの音に耳を澄ましたり、お茶を片手に河岸通りを散策したりするのが最高だ。信じられない?ならば、傘と暖かいスカーフを持って、ロシアで最もロマンチックな都市へ散歩に出かけよう。

1. 「夏の庭園」

 「夏の庭園」は、ピョートル1世(大帝)のお気に入りの「作品」であり、当時の造園技法の勝利だった。大理石の彫刻、あずま屋のある細い路地、さまざまに色づく木の葉など、この公園は秋にはとくに鮮やかに見える。寒くなっても、悪天候を避けられるカフェがたくさんある。

2. タヴリーダ宮殿の庭園

 タヴリーダ宮殿の庭園は、サンクトペテルブルクで最も人気のある散歩スポットの1つだ。オークやシナノキの古木、絵のように美しい路地、そして風変わりな植物が植えられた温室もある。池にかかる橋はよく写真撮影の背景になる。

3. ミハイロフスキー城

 市の中心部にあるミハイロフスキー城(現在は国立ロシア美術館の分館)の近くにも、気持ちの良い庭園がある。ここからは、「血の上の救世主教会」(アレクサンドル2世の終焉の地に建立)、グリボエードフ運河、民俗学博物館を見晴らせる。庭園には、柱とテラスのある、1825年建設のロシア・パビリオンが現存する(*イタリア人建築家カリオ・ロッシの設計で、「ロッシのパビリオン」とも呼ばれる)。 

4. 聖イサアク大聖堂 

 聖イサアク大聖堂は、内装も外観も印象的だ。そして、柱廊に登ると、街全体が紅葉に染まっているのが見晴らせる。 

5. 新オランダ島

 サンクトペテルブルクの中心部にある島で、誰もが楽しめる。新オランダ島の中心にあるのは、19世紀の刑務所だった「ブトゥイルカ(瓶)」だ。現在はカフェ、ショップ、各種の娯楽が集まるレジャー・パークとなっている。

6. ペトロパヴロフスク要塞

 ペトロパヴロフスク要塞は、サンクトペテルブルク最初の建造物だ。現在、それは、ユネスコ世界遺産「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」に含まれる。市内で最も興味深いミュージアムの1つだ。毎日正午になると、伝統として、ナルイシキン砲台から空砲が発射される。この伝統の歴史については、こちらをご覧ください。

7. エラーギン島

 サンクトペテルブルク北部にあるこの島は、18世紀には政治家イワン・エラーギンが所有していた。ここに豪華な宮殿を建て、イギリス式庭園(*フランス式庭園に対して自然の景観美を追求した)を造った。しかし、すでに19世紀には宮殿は皇室ロマノフ家の手に渡り、公園は一般公開された。公園内は多くの池、小川、運河で区切られており、一日中散策を楽しめる。