モスクワ地下鉄の構内では、7000万~3億年前の化石が約700個ある!

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 モスクワ地下鉄の円柱や壁面には自然石が使われている。そのため、注意深く見てみると、古代生物の化石や痕跡を見つけられる事もある。オウムガイやアンモナイトの殻、ウミユリ、腕足類や巻貝など、その種類も様々だ。

 特に興味深い標本の写真を集めたので、ぜひご堪能いただきたい。

1. ドブルィニンスカヤ駅の赤い大理石には、オウムガイやアンモナイトの化石がハッキリと確認できる。

2. カシルスカヤ駅では、2つの生物化石が融合したと思われる、珍しい標本も見られる。白い尾のような物がウミユリで、大きな塊は海綿の一種スクレロスポンギアである。

3. トゥルブナヤ駅は、特にプラットフォームの壁に化石が多い。注意深く見てみると、大理石の壁面に20cmほどの大きさの巻貝を発見できるはずだ。

4. トゥルブナヤ駅の巻貝は、さながらツリーのよう。

5. 地下鉄コムソモリスカヤ駅から地上のヤロスラスフキー駅への連絡通路には、アンモナイトとウミユリが多い。写真はアンモナイト。

6. コムソモリスカヤ駅のウミユリ。

7. ペルヴォマイスカヤ駅の柱にも、海綿の一種デモスポンギアのちょっと変わった化石が見られる。

8. プロッシャジ・イリイチャ駅にも、ウミユリの群れが。

9. プロッシャジ・イリイチャ駅には、腕足類の殻も。

10. こうした化石の例を挙げればキリがないほどだ。最後は、クルスカヤ駅の環状線連絡通路の壁面にある、巻貝の化石。

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