1. アーノルド・シュワルツェネッガー
有名なハリウッド俳優のシュワルツェネッガーはカリフォルニア州知事時代の2010年10月、グローバル・イノヴェーション・パートナーシップ・フォーラムに参加するため、ドミトリー・メドヴェージェフ前大統領の招待により、ロシアを訪問した。
Schwarzenegger in Moscow subway in the rush hours pic.twitter.com/KnXy0CBW
— Evald (@Evald_Aliyev) January 29, 2013
アメリカとオーストリアの大使に伴われて地下鉄に乗ったターミネーターは、中心部の「オホートヌィ・リャード」で地下に潜り、乗換の「チアトラーリナヤ」へと移動し、そこから「ノヴォクズネツカヤ」まで乗車した。その間ずっと、シュワルツェネッガーはモスクワっ子たちにカメラを向けられ、地下鉄では混雑状態となった。
地下鉄に乗車した後、シュワルツェネッガーはTwitterにこう綴っている。
「モスクワの人々は自分たちの公共交通機関が気に入っているようだ」。
それ以降もシュワルツェネッガーは何度かモスクワを訪れたが、地下鉄に乗ったのはその1回きりであった。
スペインの俳優、ハビエル・バルデムは2011年に「パイレーツ・オヴ・カリビアン4」の初公開のためにペネロペ・クルスとともにモスクワを訪れた。シュワルツェネッガーとは異なり、ハビエル・バルデムが地下鉄に降りたのは必要に迫られてのこと。渋滞で、予定していた演劇大学でのワークショップに遅刻しそうになり、慌てて地下鉄で移動したという。
公共交通機関での移動について、彼は特にコメントしていない。モスクワっ子たちを別段驚かせたわけではなかった。おそらく、誰もハビエル・バルデムにきづかなったのだろう。
フランスの俳優ピエール・リシャールは2016年の2月に、自らの人生をテーマにした一人芝居「ピエール・リチャード3」の初演のためモスクワを訪問した。このときに、ピエール・リシャールは地下鉄の駅を見てみたいと希望した。そこで終電後の地下鉄をめぐる夜のエクスカーションが準備され、リシャールは「バウーマンスカヤ」、「プローシャジ・レヴォリューツィイ(革命広場)」の2つの駅を見学した。さらにリシャールは1935年から1975年にかけて稼働していたAタイプの最初の列車の運転席に乗り、移動した。
На этих днях Пьер Ришар прокатился в московском #метро.
— Сергей Прасолов (@PrasolovSergei) February 12, 2016
Пусть эта #пятница и Вам принесёт отличного настроения! :) pic.twitter.com/bJQ6gCOEgU
タス通信からのインタビューに応じた中で、ピエール・リシャールは地下鉄の印象について、「モスクワの地下鉄は清潔で、美しく、その状態が保たれているのを見て、モスクワ市民たちが地下鉄に深い愛情を持っていることは明らかであった。モスクワではわざわざ美術館に足を運ばなくても、地下鉄で美を堪能することができるのである」と述べている。
ハリウッド俳優のトム・ハーディが初めてロシアを訪れたのは2012年。地球上で最も寒いルートであるシベリアのヤクーツクからオイミャコンへの旅をテーマにしたDiscovery Channelのドキュメンタリー映画「極限まで」の撮影のためであった。この旅行で、トム・ハーディは全行程を突破しただけでなく、凍った川で泳いだ。
それから6年後の2018年、トム・ハーディは今度は新作映画「ヴェノム」の封切りに合わせてモスクワを訪問した。そのとき、トム・ハーディはザリャージエ公園を背景に写真撮影を行い、記者会見では、自分は22%シベリアっ子だと打ち明け、それから地下鉄の「革命広場」駅に降り、幸運をもたらすと言われている国境警備隊の犬の鼻をなでた。
日本人ゲームクリエイターの小島秀夫は2019年、自らの新作ゲーム「デス・ストランディング」を携え、モスクワで開かれた展覧会コミックコンを訪れた。小島秀夫は自由時間にも充実した時間を過ごし、赤の広場やオスタンキノのテレビ塔を訪れ、カフェ「プーシキン」でボルシチを食べ、冷戦博物館「ブンケル42」を訪問した。
また小島秀夫の依頼により、モスクワの地下鉄をめぐるエクスカーションが準備され、小島はいくつかの駅を移動した。そのうちの一つで彼は写真を撮り、インスタグラムにアップした。
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