1.グレーの服を着る。どんなときも
サンクトペテルブルクは独自のファッションで知られている。ここではグレーは黒に変わる新しいカラーである。「50種類のグレー」―これはサンクトペテルブルクのファッションブックの名前にも成り得る(ここの天候と同様に)。首に大きなスカーフ(もちろんカラフルであってはならない)を巻けば完璧だ。
2.特権意識を持つ
サンクトペテルブルクは常に「世界で最も素晴らしい都市」リストに登場する―そして、もちろんそれには理由がある。地元の人々は、自分の街とその美しさに誇りを持っており、そして誰もそれに否定的な意見を言うことは許されない(モスクワ支持派として目立ちたいのなら別だが)。
3.礼儀正しくあること
この都市が「文化の首都」と呼ばれているのは、観光地として素晴らしいからだけではなく、なによりもまず住民が見せるマナーによってである。そしてそれは誰かに「微笑みかける」ということを指しているのではない(ロシア人は微笑まないことを思い出してほしい)。
ここで言っているのは、地下鉄で年配者に席を譲る、ドアを後ろから来る人のために支える、おばあちゃんが通りを渡るのを助けるといったようなことである。だから、地図を片手にエルミタージュ美術館に行こうとしている観光客を見ると、手伝えることはないかと訊くのである。そして必要ないと言われても助けるのがペテルブルク市民である。
4.どこへいくにも雨傘を持っていく。いつ降られるか分からないから
サンクトペテルブルクの年間平均晴天日数はわずか45日!晴れの日に恵まれるのは幸運なことなのだ。2019年の12月全体で太陽が見えたのはわずか2.5時間であった。つまり残りの時間は曇りで、いまにも雨が降りそうだったというわけである。いつでも備えあれば憂いなし。
5.バレエとオペラを愛する
サンクトペテルブルクはロシアの劇場芸術の都である。いつ行っても観るべきものがある。プログラムをチェックして少なくとも月に一度は行くべし。
6.跳ね橋が上がる時刻を覚えておく。少なくとも年の5か月分は
4月中旬から10月(天候によっては時には11月まで)までは跳ね橋が上がるシーズンだ。街のある場所から別の場所(たとえば中心部からワシリエフスキー島)に行く橋は、夜間に上がっていることがある。そうなると再び降りるまで、何時間も待つことになる。しかしいくつかの橋は途中20分だけ降りることがあるので、それをうまく使えば対岸に渡ることができる。
7.読書をする
ロシア人は文学を愛し、たくさん本を読む。ここではどこに行っても、最近読んだ読んだ本の話をすることは、良い印象を与える最善の方法なのである。