国際的に認められた設計事務所ザハ・ハディド・アーキテクツがエカテリンブルグに新たに作られるスヴェルドロフスク・フィルハーモニック・コンサート・ホール設計案のコンペティションで勝利した。
革新的なデザインは音波によってインスパイアされたもので、素晴らしい音響が確保されるという。
また設計案にはコンサートホールと多目的ホール、そして地域の集会などにも使用できる多機能なロビーが含まれている。
エカテリンブルグ・オーケストラはロシアでもっとも有名なオーケストラの一つで、世界の多くの演奏家とも共演、また世界各国でコンサートを開いている。
現在のコンサートホールは1936年に建てられたものだが、観客数の増加に対応できなくなっていた。
設計事務所の公式発表によると、現在のコンサートホールは「世界レベルの新たな施設の一部として保存され、街の文化的イベントの開催場所の一つとして利用されるとのこと。
新たなコンサートホールは魅力的な公園「ウィーンの庭」の隣に作られる。ロシアの最後の皇帝とその一家が殺害された場所に建てられた血の上の教会の近くである。
設計事務所は、建物は近代的なものとなるものの、歴史的な建築物を補完するようなものになるとしている。
ザハ・ハディド・アーキテクツはこれまでにもロシア国内の建築物を設計している。たとえば、ドミニオン・タワー・オフィス・ビルディング、企業家ウラジスラフ・ドロニン氏のモスクワの自宅などである。また黒海沿岸ノヴォロシースクの観光レクリエーション施設の設計も同事務所によるものである。