ザハ・ハディド氏設計の総工費40億円超の建物がモスクワでオープン

ドミニオン・タワーが建てられた通りは「シャリコポドシプニコフスカヤ・ウリツァ」と呼ばれている。日本人には発音しにくい名前だが、その文字通りの意味は「玉軸受け通り」である。

ドミニオン・タワーが建てられた通りは「シャリコポドシプニコフスカヤ・ウリツァ」と呼ばれている。日本人には発音しにくい名前だが、その文字通りの意味は「玉軸受け通り」である。

イリヤ・イヴァノフ撮影

ロシアの不動産建築会社DominionMが「時代遅れにならない」革新的なオフィスセンターを建設するアイデアを実現するまでには、10年以上の歳月を要した。このアイデアはもともと、2004年にビジネスに関する空想として発案された。
本プロジェクトの着工は2007年だったが、世界的経済危機に襲われたわずか1年後、プロジェクトがまだ初期段階にあった時点で中断された。再開されたのはようやく2011年になってのことだった。その総工費は3,650万米ドル(約44億円)である。
ハディド氏のコンセプトは、垂直方向に積み重ねられたプレートが各階ごとに角度がずれるように建物を設計することだった。これは完全に実現された。もっとも「ずれ」が激しい5階には、支えのない長さ8メートルに及ぶ突出部分がある。
ハディド氏の建築スタイルは、ドミニオン・タワーの外面と内部の両方に反映されている。ファサードは湾曲した部分がつながっており、複雑な階段の構成、アトリウムの技巧的な波形の設置物などが特徴だ。
アトリウムは、この建物の目玉である。複雑に交差する階段の線が、簡潔な白と黒の空間にアクセントを加えている。
この建物は、主にロシア製の建材を使って建てられた。数少ない例外は、ドイツ製のアルコボンド複合材の壁パネルである。これらはファサードに用いられている。
アトリウムの階段の手すりとバルコニーは繊維補強コンクリートでできている。通常のコンクリートよりも軽量であるため、ザハ・ハディド氏が好む複雑で不均等な構造をサポートすることが可能になっている。
ドミニオン・タワーは既に建築物として人気を博しており、モスクワ・シティ・プロジェクトの超現代的な高層建築物よりも多くメディアに取り上げられている。
この建物は革新的だが、スターリン様式やフルシチョフ時代の建築に囲まれている。この対照も、このデザインコンセプトの一部であった。
ドミニオン・タワーが建てられた通りは「シャリコポドシプニコフスカヤ・ウリツァ」と呼ばれている。日本人には発音しにくい名前だが、その文字通りの意味は「玉軸受け通り」である。

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