ストリートフード、セックス博物館、都市の中の森:サッカーW杯の開催都市、エカテリンブルクで何をすべきか?

Legion Media
 サッカー選手とサッカーファンのために、ロシアで4番目の都市であるエカテリンブルクの3つのルートを用意した。食べるのが好きな人、好奇心旺盛な人、そして自然を愛する人向けのルートをどうぞ。

食べるのが好きな人のためのルート

 エカテリンブルクのとっておきの名物は地元のストリートフード。ストリートフードと呼ばれるジャンルのあらゆるものがあると言っても過言ではない。バーガー、シャウルマ、チャイニーズ、ジャイロ、それからベトナム春巻にピロシキもある。歩きながら、空腹を満たしたいという人のために、街の中心部に鉄製のフードトラック式のカフェチェーン「フクース・ウーリッツ」がある。ギリシャ、アメリカ、イタリア、トルコなどなど世界各国の典型的なストリートフードが売られている。

 もうひとつ人気があり、よく目にするのがバーガー店「ア・トゥイ・グジェ?」。2ドルから5ドル(およそ220円から550円)で黒パンバーガーを食べることができる。またダイエットをしているのであれば、カツレツと野菜をレタスにはさんだものもある。Malysheva通り29にあるカフェでは、牛肉やツナやチキンのステーキを“学生用の”値段でオーダーすることもできる(もっとも高いもので7.5ドル=およそ820円ほど)。

 エカテリンブルクでもうひとつぜひ試してほしいのは、地元のビールである。地元っ子の自慢だ。エカテリンブルクにはたくさんのクラフトビアバーがある。おいしいビールが飲めるだけでなく、アルコールの種類についての話が聞ける上、おつまみとして出される農家製チーズや干した馬肉などを試してみることができる。

 伝統的な料理店に行ってみたいなら、「ヴェルチカーリ」がオススメ。エカテリンブルクでもっとも高いビルのひとつであるビジネスセンター「ヴィソツキー」の51階に位置しており、街のパノラマが楽しめる。ビルの屋上には展望台がある。入場料は6ドルほど(およそ660円)だが、ロシアの有名なミュージシャン、ウラジーミル・ヴィソツキー博物館のチケットがもらえる。

 

好奇心旺盛な人のためのルート

 博物館「これについて」はロシアで2番目、世界で10番目のセックス博物館で、2010年にオープンした。常設展「セックスと時代」にはエクスカーションがあり、画家や作家が性の世界をどう描いたのか、ソ連におけるセックスとはどういうものだったのか、また古代ルーシ時代の大人のおもちゃがどのようなものであったのかについて知ることができる。

 エカテリンブルクはロシアの初代大統領ボリス・エリツィンの故郷であることから、ここにはエリツィンの博物館であるエリツィンセンターがある。1990年代のロシアの歴史に興味がある人にはぜひ立ち寄ってほしい場所である。エクスカーションの後にはカフェ「バルボリス」に寄って、エリツィン元大統領の妻、ナイナ夫人のレシピによる料理を食べてみてほしい。

 もっと強い刺激を求める人はエカテリンブルクの地下をめぐるエクスカーションに参加してみるとよい。その昔、地下に埋められてしまった川やスターリン時代に共産党の専従職員が住んでいた「チェーカー(秘密警察組織)勤務者の町」の地下を見て回る。地下への入り口はクラフトビアバー「眠りの犬」(Pervomaiskaya通り40)のすぐ近くにある。エクスカーションの開始時刻は事前に調べておくこと。

 

自然を愛する人のためのルート

 エカテリンブルクのほぼ中心部の8 Marta通りに樹木公園がある。夏には噴水が上がり、ウラルの植物だけでなく、地元ではなかなか見られない珍しい植物が見られる。

 もうひとつ人気の樹木公園がある。こちらは中心部から少し離れたSofiii Kovalevskoi通りにある。池があり、夏になると黒と白の白鳥を見ることができる。

 街の中で自然を楽しみたいなら、公園ゾーンにあるシャルタシ湖に行ってみよう。街の中心部からトラムで行くことができる。公園の入り口に、古代の人々を祀った小さな丘があり、そこから森林公園全体の美しい景色を楽しむことができる。

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